遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

菜の花

2019-03-31 16:17:05 | 日記
平成31年3月31日(日)

菜の花 : 花菜、油菜の花


アブラナ科の越年草の油菜の花。
日本では古くから栽培されて来た油菜は
最近では西洋油菜に取って代わられた。
秋に菜種を蒔き、翌春に茎が立ち先端から
黄色の十字状の4弁花が群がって咲く。


「菜」の語源は、副食物を総称する「肴」
(な)や、食用にされる「魚」(な)を
もって、菜と称される。
食用とされる葉菜は色々あり、中でも油菜科
の葉菜は、「芥子菜」「高菜」「白菜」「蕪菜」
「油菜」等は古くから菜の代表である。
種子から、菜種油を採る。

菜種油


中世(1500年代頃)に摂津の国遠利小野村
(現、大阪、堺市)で初めて採取されたと在る。
現在世界の植物油の生産は、パーム油、大豆油
菜種油、」ひまわり油の順で、日本では菜種油
が60%をしめている。
世界の主な生産国は、中国、ドイツ、カナダ、
インド、フランス、次に日本となる。
値段は高いが、天婦羅等に使用され、その香り
と味の良さを評価される。

最近、純な菜の花畑は少なくなり、白菜に近い
「花菜」が街道の中央分離帯等に植えられて
居る。
又、町起こしや、美観の為にこういった花畑が
多く見られる。 観光用畑が各地に見られる。


今日の1句

花菜畠子等の迷路となりにけり    ヤギ爺


名古屋港の桜

2019-03-30 15:58:42 | 日記
平成31年3月30日(土)

名古屋港の桜


花は古来より、日本人には特別に賞美された花で
国花である。
春、桜前線の北上と伴に、花見の時節が列島を
巡る。
桜は朝、昼、夜と人々の心を魅了する。
毎朝、新聞により「桜便り」欄を目にするが、
この地方では名古屋城、鶴舞公園等で満開近く
先日吟行に出掛けた東山公園では5分咲きとか、
恐らく、植物園の「桜の回廊」は満開で在ろう。


昨日名古屋港へ散歩に出かけた。
地下鉄名古屋港駅付近の橋の上は、ほぼ満開に
近く、急いで名古屋港へ、、、、、
無料休憩所の前の桜は、未だ3部咲き程度、、
此処から南のポートビル迄の桜並木は、未だ
咲き始めたばかり、、、

無料休憩所前


一本の木に数個の花が開いて居り、蕾はかなり
赤らんでいる、、、、
ポートビル前の「埠頭公園」の桜は3~5分咲き、
同じ場所に在る桜でも、桜の種類、陽当りの好
い場所、育ちの良い物等で桜の開花の遅速が
違う様である、、、。

ポートビル前

春休みに入り、「水族館」を目指す家族連れが
とても多い、、花には目も呉れず、、、、。

水族館への階段を、、、

帰り道、臨港病院の前を通ると、此処の桜も
未だ3、5分咲きである。
名古屋港付近では、見頃はマダマダ続き、、
4月上旬頃迄楽しめそうだ、、、、。

臨港病院前

今日の1句

桜咲く遅速の在りし日向かな     ヤギ爺



つばめ

2019-03-29 15:26:26 | 日記
平成31年3月29日(金)

燕 : 玄鳥(つばめ)、つばくろ


燕はスズメ目、ツバメ科の鳥の一種
世界中に約80種類居り、日本では腰赤燕や岩燕
等、5種類程いる。  尾の長い方が雄である。
春になると日本全土に飛来し、民家の軒先等に
巣作りし、子を育て秋になると南方へ渡る。
翼がよく発達し空中を飛びながら昆虫を捕食する。


こんな現実的な活気のある姿は、我々庶民の間で
好まれて居り、「春の季題」として定着した。


農薬を使用しなかった昔は、燕は害虫を食べて
くれる益鳥といわれた。
又、人家の軒下に営巣するツバメは雷や火事を
防ぐ生き物と信じられていた様である。


最近メッキリ燕を見なくなった様ですが、燕の
減少が心配されています。
大きな原因として、都市部ではカラスが燕を襲う、
人がつばめの巣を壊してしまう事だと言われる。
人の出すゴミが増えて、それに群がる烏が増え、
ツバメの子育てが出来ない環境となっている。
又、都市部では水辺や公園、空き地が減り、餌
となる虫が減り、巣を作るための草が減った。
農耕地の衰退による餌の減少や、新築家屋が
西洋風となり、軒や庇が少ないのも起因する。

鳥達にとっては、都市の近代化は天敵の様で、
自然が無くなる事は生き物(人類も)全体の
死活問題にもなっている様な気がする、、、、。


今日の1句

安堵せる燕戻りし深廂      ヤギ爺


桜の回廊

2019-03-28 15:34:53 | 日記
平成31年3月28日(木)

東山植物園、桜の回廊

植物園の中、東西を縦断する様に「万葉の道」
が在る。
この中程に、「桜の回廊」への案内木札があり、
雑木林の中を緩やかに登る山道を行くと、、
やがて小高い丘の上に「お花畑展望休憩所」、
此処から南方向を見下ろすと、、、、
桜の回廊が現れ、、この丘全体が桜の園。


休憩所から見渡すと、かなりの桜が開花して
ほぼ満開の様に見える、、、、
早速中に踏み入ると、



「河津桜」「寒緋桜」「大寒桜」「江戸彼岸」
「山桜」等が手前にあり、これらが5、7部
咲きで、間に糸桜(枝垂れ桜)等が咲き始め
ている。



これから「大島桜」「ソメイヨシノ」等の
桜が咲き揃い、回廊を埋め尽くす、、、、

芝生の中を子供達が走り周り、、、、
休憩所のベンチ等には家族連れが弁当等を
広げ、此処ではもう花見の宴が始まっている。


今日の1句

外にも出よ早や彼方此方に花便り    ヤギ爺

東山植物園の吟行

2019-03-27 16:30:47 | 日記
平成31年3月27日(水)

東山植物園の吟行


東山植物園案内図

3月26日(火)、潮路句会の吟行へ久しぶりに
参加した。
9時30分、星ヶ丘門に集合、7名の参加。

気温も上り(18度)絶好の吟行日和である。

園内には立派な温室も在るが、吟行では自然の野に
在る植物を鑑賞する、、、、。
沈丁花の香に誘われ、片栗の花、花馬酔木、三椏、
雪柳、土佐水木、白木蓮、紫木蓮、辛夷、花樒、
山茱萸、等々、、白、黄色、薄紅、紫、、、、

春休みに入り、家族連れで賑わう中での吟行、
万葉の小径を抜け、雑木山を登り小高い丘の上に
「桜の回廊」が在る。
此処には、寒緋桜、江戸彼岸、山桜、サトザクラ、
大島桜、ソメイヨシノ、糸桜(枝垂れ)等々、、、
この場所は暖かいのか、既に5、7部咲きか?
多くの家族連れが、芝生、ベンチなどに持参の
弁当等を広げていた、、、、。

集合時間(11時40分)が気にな成り、急ぎ
回廊を下り、動物園方面へ、、、、、
動物園に入ると、此処は凄い人出、平日(火曜日)
とは思えぬ賑わいです、、。


句会場となる、無料休憩所は正門に近い「象舎」
の前、、、、
此処も、次々家族連れが押し寄せ、、、
何とかテーブル2基(7席)を確保する。
持参の弁当を広げる。
前日、主宰に電話すると「各自、お握りを持参
します、、」 私はコンビニでサンドウイッチを
購入。用意して良かった、、
既にフードコートは長蛇の列が、、、、

句会を始める頃、辺りは子供達の喧噪で、、、、
何とか聞き取り、無事? 句会終了です。
久しぶりの参加で、俄仕立てに急ぎ、作句、、
散々の成績でした、、、。

吟行抄

峡の空揺らしづめなる幣辛夷     玲 子


花馬酔木零るるを待つ流れ急     一 舟


雪柳花満ち影のやはらかし      嘉 子


花樒匂ひ呆けて揺るるのみ      魚 青


万葉の恋歌哀し樒咲く        実 子


近づいて枝垂れ桜の彩に会ふ     美保子


雑木山黄の極まるる土佐水木     ヤギ爺