令和2年11月30日(月)
ポインセチア : 猩々木
中米原産のトウダイグサ科の常緑低木
暑い国では高さが2~3mにもなる。
葉は互生し、枝先は間がつまり輪生状になる
観賞用に鉢植えで育てることが多い。
東山動物園で、
初冬の頃、葉の苞葉が鮮紅色に変り美しく,恰も花弁
のように見える。わが国ではクリスマス用の装飾花と
して普及していった。実際の花は茎の先端に咲く壺状
をした、黄緑色の細かな目立たぬ花をつける。
ポインセチアの花
昨日の中日新聞朝刊コラム「中日春秋」にポインセチア
についての逸話が在ったので紹介したい。
中日春秋
【メキシコにペピタという貧しい少女が居たそうだ。
クリスマスイヴの夜、イエス様のお誕生日を祝うため
何か贈り物をと考えたがあげられる物がない。贈り物
を買うお金もない。泣いているペピタを従弟のペドロ
が慰めた。「どんなささやかな物でも心がこもってい
れば、贈り物を貰った人はきっと嬉しいはずさ」。
ペドロの言葉に励まされ少女は道端の草を摘みブーケを
拵えた。心をこめて作った。恥ずかしさを堪えて教会
に持って行くと、信じられない事が起きた。ブーケの
草が美しい花に変わった。見た事もない真っ赤な植物
に。 原産国のメキシコに伝わるポインセチアの物語
だそうだ。
クリスマスを彩るポインセチアの出荷が今、最盛期を
迎えている。 深く優しい赤の色。 寒い季節に心を
温め、落ち着かせてくれる様だ。残念ながらコロナの
影響などで、今年の出荷数はあまり期待出来ないと
聞く。ポインセチアの和名は「少女」ではなく「猩々」
に関係がある。酔って真っ赤になった顔の色に準えて
「猩々木」という。
芳しくないという出荷を少々助けられたら、この猩々
単なる酔っ払いの妙な動物ではなく、赤い色の効力に
依って、疱瘡等の病気から子供を守ってくれると信じ
られていた。(猩々:しょうじょうは架空の生き物)
有難い名を頼って、一鉢欲しくなるコロナの冬である】
(中日新聞朝刊コラム「中日春秋」より引用した)
ポインセチア 赤
ポインセチア、白
今日の1句
娘来るポインセチアの鉢提げて ヤギ爺