遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

四月尽

2020-04-30 16:00:58 | 日記

令和2年4月30日(木)

四月尽 : 三月尽、春惜しむ

「尽」は、尽日の略で、尽きる、すべてが

なくなる、きわめる、出し尽くすの意。

四月の最後の日(30日)四月が終わる事。

陽暦では4月が春の最終日なので、自ずと

春行くの感慨がともなう。

陰暦では「三月尽」に春行くの思いが深かった

が、今では「四月尽」の方が惜春の思いは込め

られる。 過ぎ行く春を惜しむこと。

 

昨日(29日)から、ゴールデン・ウイークに

入った企業も多い様だが、

「新型コロナウイルス」の感染を防ぐため、

外出自粛を訴える、国や自治体等の強い要請

が効いたのか、昨日の新幹線、空の便ともに

5~10%程の乗車率と、空席が目立つ。

名古屋駅のホーム

 

高速道路も各パーキングエリアは、ガラガラ

の状態で、毎年「高速道路の渋滞情報」を

流していたが、今年は取止めた様である。

昨日の新幹線「名古屋駅」ホームは殆ど客の

姿は見当たらない。

改札口では「新型コロナウイルス」の感染拡

大防止のため、フェースシールド着用の職員

(愛知県、名古屋市)が検温を実施した。

改札口での検温

 

45人の乗客の内、37.5度以上の発熱者は

一人も見えなかったようだ。

また、通行人等に「外出自粛を促す」チラシ

を配って、ステイ・ホームを促していた。

 

この朝、散歩に出た名古屋港では、施設が全て

休業中であり、人影は見当たらない。

例年なら、水族館などへ多くの人が訪れるが。

今日の1句

行く先の見えず四月も終わりけり    ヤギ爺


昭和の日

2020-04-29 16:08:31 | 日記

令和2年4月29日(水)

昭和の日

今日、4月29日は「昭和の日」です。

国民の祝日に関する法律の一部改正により、

2007年(平成19年)に制定された祝日。

主旨は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和

時代を顧み、国の将来に思いをいたす」とある。

この日は、1989年(平成元年)に昭和天皇

が崩御されたのに伴い、それ迄の天皇誕生日を

「みどりの日」と改称、「自然に親しむと共に

その恩恵に感謝し、豊かな心を育む」として、

国民の祝日に制定された。

昭和は正に激動の時代、第二次世界大戦に破れ

た日本(昭和20年)は、アメリカの統治下に

置かれ、長い困難時代を迎える事となった。

マッカーサーと昭和天皇

物資もなく、貧困の時代が続く。

昭和39年の「東京オリンピック」開催により

目覚ましい戦後復興を果たす。

開会式の日本チーム

首都高速等の建設ラッシュ

 

その後も国民一人一人の努力のお陰で世界有数

の経済大国となり、様々な発展を成し遂げる。

大阪万博

 

私の生れた頃は、食料は基よりあらゆる物が不

足し、喰うや喰わずの日々であったが、

それだけに周りの人々は誰もが優しく、助け合

う、温もりの在る時代で在った様に思われる。

紙芝居

 

その後、発展し、物が溢れる様になると、他人

を思いやる、優しさがなくなって行った。

昭和は様々な事に、懐かしさが溢れくる良き時

代であった。

平成天皇

 

平成となり天皇が変わられると、豊かな時代は

続くが、自然災害が多く発生し、平成天皇は、

「昭和の時代」の傷みを忘れず、世界の国々へ

日本の隅々へと地方行脚へ出かけられた。

過去の戦地では「慰霊と詫び」を繰り返され、

自分の所為では無いのに絶える事なき悔恨の情、

また、災害の被災者の前では膝まづき、目線を

合せられて慰められた、、、、、。

平成天皇もご高齢となられ、日常の激務(例え

ば、頻繁に交代する大臣の任命や要人等との

ご対面等)に身体の自由が利かなくなられ、、

「生前退位」を表明される。

当初の天皇のお考えは「多すぎる公務を分担

して、、後継天皇の負担を軽くしたい」との

思いであったが、安倍総理は「それなら辞め

て頂こう」と、突然の皇位継承となった。

令和天皇

 

それで良かったのかもしれないが、、、、、

もう一つ、平成天皇の誕生日は祝日として

残されなかった。  12月23日。

祝日の無いのは、6月と12月である。

例えば、「平成の日」では、、、、、、、

安倍総理は、平成天皇がお嫌いだった?

日本人は働き過ぎ、働き方改革等された

のだが、、、

(私のヤッカミか、、、、)

私は、平成天皇(上皇)が大好きである

 

今日の1句

春惜しむ昭和の匂ふ裏通り    ヤギ爺


ほたるいか

2020-04-28 16:49:48 | 日記

令和2年4月28日(火)

蛍烏賊 : ほたるいか、まついか

ホタルイカモドキ科の軟体動物

胴長5~7cmの小さな烏賊で、身体の各部に

多数の発光器がある。

深海に生息し、晩春(3~6月)の産卵期には

浅海に近づき浮上して、海面に青く美しい光を

明滅させる。

富山湾の滑川や魚津の海岸に多く、蛍烏賊遊海

は国の天然記念物に指定されている。

触手の先には3個の発光器が付いて居り、何かに

触れると発光する。敵から逃げる為とされる。

身体の表面には、腹部(海底側、下部)に細かな

発光器があり、下側から見る敵を光で攪乱して、

その隙に逃げるためのものとされる。

背面(海面側、上部)には発光器はない。

漁獲量は兵庫県の山陰部が最も多く、次いで富山

湾であるが、富山湾では毎年この時期に、観光船

を出し「蛍烏賊漁」を眞近で見せ、食べさせる事

を目玉として居たが、「新型コロナウイルス」の

影響で、今年は自粛している。

観光船、今年は営業自粛中、、

 

また、毎年4~5月頃に富山湾沿岸で「ホタルイ

カの身投げ」と言われる現象がみられる。

大量の蛍烏賊が、夜中から明け方にかけ波打ち際

に打ち寄せる。青い光が現象的で、それを見に来た

人達が、砂浜や岸壁等から掬い上げる、、、、。

食用として、近年で冷凍処理された「生食用」が

店頭に出回るようになり、生食(おろし生姜)

酢味噌和え、ぬた(味噌和え)、炒め物、煮物

天婦羅、佃煮等と色々、楽しめる。

酢味噌和え

ぬた(味噌和え)

炒め物

 

早速今晩、定番の酢味噌和え等、、、、、、、

 

今日の1句

幻想の身投げの磯の蛍烏賊     ヤギ爺


シャボン玉

2020-04-27 16:21:05 | 日記

令和2年4月27日(月)

しゃぼん玉 : 石鹸玉

公園に子等が集まり「シャボン玉」を始める。

中に2,3人若者が居た。

聞けば、「学童保育」の休憩で来た様である。

サッカー等、、皆のびのびと嬉しそう、、、

学校閉鎖から、早3カ月子供達にもストレスは

在ろう、、、大人達も手を換え品を換え、、

子供達が退屈せぬ様、工夫されている。

シャボン玉は、江戸時代には無患子(むくみじ)

の実を煎じた液を使用していた様だが、明治以降

に石鹸に取って代った。

麦藁のストローの先を液に浸して吹くと、気泡の

玉が虹色を帯びて空に飛び、やがて消えていく。

古くから伝わる子供達の遊戯であり、春らしい

景物である。

 しゃぼん玉(童謡)

作詞 : 野口 雨情

作曲 : 中山 晋平

しゃぼん玉 飛んだ

屋根まで 飛んだ

屋根まで 飛んで

こわれて 消えた

 

しゃぼん玉 消えた

飛ばずに 消えた

産まれて すぐに

こわれて 消えた

風 風吹くな

シャボン玉 飛ばそ

 

この曲は、日本に輸入された最古の讃美歌の

「主 われを愛す」を改変したものという説

があるが、詩人の野口雨情が生まれて間もなく

亡くなった彼の長女への鎮魂の歌ともいわれる。

雨情は、生後間もない長女を亡くし、、、

その後に生まれた2歳になる女児もなくし、

悲嘆にくれる或る日、村の少女がシャボン玉

を飛ばして遊んでいるのを見た雨情は「娘が

生きて居れば今頃は、、、」と娘を思い描いて

作った詩が「シャボン玉」であるという説も

在る、、、、」定かではないが、この詩には

雨情の心情が伺われる哀しさが秘められる

 

今日の1句

ウイルスの壊れて消えよシャボン玉   ヤギ爺 


こてまりの花

2020-04-26 16:03:27 | 日記

令和2年4月26日(日)

小手毬の花 : 小粉団のはな

一枚から細かく枝が岐れて、真っ白な小粒

の花が毬状に集まって咲き、かわいらしい

感じを与える。

バラ科の落葉低木で、高さは1~2m。

生垣等、庭先に植えられて、ちょっと切り

生けられる、日常の何処にも親しみの在る

花である。

その形が手毬に似ている事からその名がある。

 

毎年4月の終わり頃に、マンションの定期

総会(年度総会)が行われていたが、今年は

新型コロナウイルスの影響で中止となった。

会場予定の「コミュニテイセンター」は、

三密(密閉、密集、密接)の場所となる施設

の使用を禁じる命が、国から出された。

3月の初めから、この場所での行事予定は

全て中止となった。

お陰で、毎月の定例句会、各種の会合の中止

亦、各種のサークル活動等も止むを得ず、、

マンションの定期総会は三十数年の間、一度

も中止は無かったので、戸惑っている。

昨年度の報告(会計、行事等)、本年度事業

計画(人事、予算、事業内容等)は、議案書に

依り、書面による議決権の行使後に議決、承認

を得ることとなった。

人事については、先の理事会の場で決議され、

総会の場で承認する予定であった(毎年)

これらの事は、私達個人のほんの小さな出来事

なのかもしれない。

日本中で、イヤ世界中で想定外のパンデミック

(感染症の世界的大流行)により、大混乱が

起きている。

様々な国で、誹謗中傷が飛び交い、暴力事件が

彼方此方で起き、弱い立場の人達が困窮する。

日本でも例外ではなく、、あれほど礼儀正しく

世界の人々から絶賛されていたのが、一変し、

自分の身に困難降りかかると、忽ちに本性を

表して、自分勝手な行動に走る、、、、、、。

其れとは知らず、

会場となる筈だったコミュニテイ・センターの

前に在る生垣には、今年もまた真っ白な小手毬

の花が咲き盛っていた、、、、、、。

今日の1句

こでまりに身の煩ひの判るらむ