令和4年11月30日(水)
風呂吹き : 風呂吹き大根
大根や蕪を厚めに切り、昆布だしで茹で、練り味噌を
のせ食する。
味噌には柚子を入れたり、胡麻を擦り合わせたり、
味醂を加えたりし、好みの味に調合する。
熱々の大根と、とろりとした練り味噌の風味は日本の
冬の食文化を代表する素朴な食材。
大根は、アブラナ科ダイコン属の1,2年根菜。
原産地は諸説あり定かではないが、古く中国を経て日本
へ伝わり日本で最も親しまれる野菜の一つで、世界各地
に多くの品種がある。
初秋に種を蒔き、来春に白または薄紫がかった白色の花
を付け、冬季に収穫する。
耕工を深くした関東で広く栽培される「練馬大根」は、
愛知県で古く栽培されていた、方領大根が基本という。
練馬大根、
「聖護院大根」は京都に多い丸型の大根で、肉質が柔ら
かく千枚漬けなどに重宝されている。
聖護院大根、
青首大根、
守口大根、
桜島大根、
その他には根の上部が青い「青首大根」や、世界で最も
大きいとされる鹿児島の「桜島大根」、世界最長とされ
ている「守口大根」や、ヨーロッパの「ラデイッシュ」
「レデイサラダ」等がある。
大根の食べ方は、煮物、おでん等に代表されるが、漬物
味噌汁の具、酢の物、刺身のつま、大根おろし等がある。
大根は冬の食生活にはかかせないもので、殊に風呂吹き
は最もシンプルで、大根の味を深く味わう冬の代表的な
料理といえよう。
今日の1句
風呂吹のじわり温もる夜の雨 ヤギ爺