遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

風呂吹き

2022-11-30 15:48:01 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年11月30日(水)

風呂吹き : 風呂吹き大根

大根や蕪を厚めに切り、昆布だしで茹で、練り味噌を
のせ食する。
味噌には柚子を入れたり、胡麻を擦り合わせたり、
味醂を加えたりし、好みの味に調合する。

熱々の大根と、とろりとした練り味噌の風味は日本の
冬の食文化を代表する素朴な食材。

大根は、アブラナ科ダイコン属の1,2年根菜。


原産地は諸説あり定かではないが、古く中国を経て日本
へ伝わり日本で最も親しまれる野菜の一つで、世界各地
に多くの品種がある。
初秋に種を蒔き、来春に白または薄紫がかった白色の花
を付け、冬季に収穫する。

耕工を深くした関東で広く栽培される「練馬大根」は、
愛知県で古く栽培されていた、方領大根が基本という。
練馬大根、

「聖護院大根」は京都に多い丸型の大根で、肉質が柔ら
かく千枚漬けなどに重宝されている。
聖護院大根、

青首大根、
守口大根、
桜島大根、

その他には根の上部が青い「青首大根」や、世界で最も
大きいとされる鹿児島の「桜島大根」、世界最長とされ
ている「守口大根」や、ヨーロッパの「ラデイッシュ」
「レデイサラダ」等がある。
大根の食べ方は、煮物、おでん等に代表されるが、漬物
味噌汁の具、酢の物、刺身のつま、大根おろし等がある。
大根は冬の食生活にはかかせないもので、殊に風呂吹き
は最もシンプルで、大根の味を深く味わう冬の代表的な
料理といえよう。


今日の1句

風呂吹のじわり温もる夜の雨   ヤギ爺

いい肉の日

2022-11-29 16:09:07 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年11月29日(火)

いい肉の日


今日、11月29日は「いい肉の日」です。


語呂合わせで、11・29(いいにく)いい肉の日。
全国有数の肉用牛の産地である宮崎県の「より良き宮崎牛
づくり対策協議会」が制定した。
1986年(昭和61年)4月、同協議会は県内の肉用牛
の生産から流通、消費に至る県内の関係機関および団体が
一体となって、宮崎牛の増進と消費拡大を促進し、肉用牛
経営の健全な発展を図ることを目的として制定した。


これに関連し、「2月9日」と「毎月29日」を「肉の日」
と語呂合わせで、都道府県食肉消費者対策協議会が記念日
に制定した。

私(ヤギ爺)は年の所為も在り、最近は「肉より魚」。
以前は肉料理が多かったが、今では肉を食べるにも、
「ステーキ」より「すき焼き」(しゃぶしゃぶ)を選ぶ。
ステーキよりも、
すき焼き
しゃぶしゃぶ、

それでも、「ハンバーグ」は好物で結構食べている。

外食に出て子供(孫も)はステーキでも私はハンバーグ
である。

亦、子供達が集まれば焼肉が多かったのだが、最近では
孫達が部活(塾等)などで忙しく、中々寄り付かない。
盆と正月くらいである。(それでも来れない孫もいる)
偶に、孫を連れ息子達、娘達が訪れ外食を共にする事が
ある。


以前は焼肉屋にも出かけたが最近は、回転寿司が多い。
(私達に気を使っているのかも知れない)




今日の1句

冬の雨久方ぶりの洋食屋   ヤギ爺

葛 湯

2022-11-28 15:48:42 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年11月28日(月)

葛 湯 :くずゆ

葛粉に砂糖と少量の水を入れ、よくかき混ぜながら熱湯を
加えてだまが出来ないように攪拌し、糊上になったところ
を食べる。 ほんのりした甘さと葛の香りを楽しむ。
滋養が在り、身体を温め消化もよい飲物(食物)である。
寒い夜や風邪を引いたときなどによい冬のたべもの。
以前は、主として幼児や病人等に用いられたようである。



「葛」はマメ科の大型蔓性の多年草。秋の七草の一つ。
茎の長さは6~9mから、それ以上のものもある。
葉は大きく、裏面は白っぽい。
8月頃に葉腋に約17cmの穂を出し、総状花序に赤紫色
の蝶型の花をびっしり付け、花が終わり扁平な莢実が付く。
根は太く大きく澱粉を取り出し、薬用・食用となる。

根から葛粉を採り、葛湯、葛饅頭などの食用となる。


亦、生薬の葛根湯等の漢方薬として、解熱・発汗・鎮痛剤
等に利用される。
葛根湯(風邪薬)

蔓の繊維を取り、葛布を織ったり、葛蔓で行李(衣装等を
入れる物)を編んだりした。

以前、私の実家は茶商をしていた。
私は小さい頃身体が弱く小児喘息を患い、よく寝込んだ。
咳き込み、ゼイゼイと息をして食欲もなくなる、、、、。
そんな時、私の母は必ず「葛湯」を飲ませてくれた。

「身体にイイから、ゆっくりお食べ」と、少し冷ました
のを、スプーンで飲ませてくれた。
これを飲むと葛の香りと、ほんのりとした甘さが痛んだ
喉にとても心地佳かった、、、、、。


この季節になると、時折カミさんに「葛粉」を所望する。
今では様々な味の物があるが、私は中でも抹茶味が良い。


今日の1句

あはあはと一匙一匙葛湯なめ  ヤギ爺

嚏 くさめ

2022-11-27 16:22:14 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年11月27日(日)

嚏 : くさめ(くしゃみ)、はなひる



(英語では、SNEEZE)

寒気や大気中の塵等で鼻の粘膜にごく軽い刺激が加えられると
起る、一種の反射運動ですこぶる愛嬌のある事にとらえられる。
咳と同じような類のものだが、咳に比べてどこか滑稽で笑いを
誘う感じがある。



嚏の際に発する音(ハックション、等)がその名前になったと
も伝えられ。下記の様な囃し言葉が生まれた。
一つ褒められ、二で憎まれ、三で惚れられ、四で風邪を引く

嚏(くしゃみ)の基本的な原因は、

一つは体温を上げるための生理現象で、人は吸気・吐気で鼻腔
内の体温を保とうとし、体温が著しく下がると鼻腔内の知覚神
経脳に身体を振動させて、体温を上げる命令をするといわれる。
二つ目は、最初に書いたように鼻腔内の異物を体外に出すため
の噴射機能だという。
物理的には鼻の粘膜の刺激物(冷気、花粉、埃など)を除去。
中にはこれとは別に、自律神経の異状や精神的ストレスが原因
で起きる事もあるといわれる。


風邪などの場合は、炎症により粘膜が過敏になり発生する。
化学的には胡椒の粉末を吸い込んだ場合等、鼻腔内に異物が
付着した刺激でも嚏が発生し易い。

落語に「くしゃみ講釈」という噺がある。

4年程前、大須演芸場で地元出身の落語家「柳家緑也」の
独演会で、この「くしゃみ講釈」があった。
題材の「くしゃみ」の所作がとても面白く、扇子・手拭の小
道具を上手く使い笑わせる。

「或る講釈師に復讐をするため、講釈師が口演する寄席小屋
へ仲間と出向いて最前列に陣取り、火鉢の中へ胡椒を入れて
団扇(扇子)で仰ぐ、、、始めは鼻をむずむず、、、徐々に
くしゃみが出始め、遂にはくしゃみが止まらない、、、、
旨く言葉が発せられなくなる、、、。この時の表情や所作が
とても面白く、客(我々)は捧腹絶倒、、大爆笑となった。

今日の1句

幕間にも嚏ちらほら寄席の昼   ヤギ爺

山茶花

2022-11-26 15:23:20 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年11月26日(土)

山茶花 : 姫 椿

ツバキ科の常緑小高木、日本原産で中国・四国地方の山中に
自生し、高さは10mを超えるものもある。

初冬に五弁の白い花を付ける。げんざいでは紅色、八重咲き
絞り等の改良園芸品種が普及、盆栽、切花にも愛好される。

花は椿に似ているが、椿より小ぶりで花弁が薄い。
一片ずつ散り易く、初冬の花の寂しい風景の中で淡い紅色の
花が咲き、やがて散って行く姿には「さびた」印象がある。
山茶花は次々と花が咲いて、「散り継ぐ」といわれる。


山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来する。
サザンカの呼び名は、本来の読みの「サンサカ」が訛った
ものと云われている。元は「サンザカ」と言われた。
山茶花は小椿(姫椿)ともいわれ、椿より花も葉も小さい。


季語としては俳諧時代から用いられ、「俳諧連」の句集の
「冬の日」の巻頭に、
「狂句こがらしの身は竹斎に似たる哉」(芭蕉)、
「たそやとばしるかさの山茶花」(野水)とある。
「風狂の旅を行く芭蕉に、初冬の風景を背景にして、笠へ
りかかる山茶花の鮮やかな情景を添えた表現」という。

東山植物園内、池の畔の水車小屋の裏手に合掌家が在る。
大戦後に岐阜県山村にダム建設工事が始まり、廃村が決ま
った時「合掌家屋」を名古屋の東山植物園に移築された。
吟行に訪れた折り、山道を歩き合掌家で一休みした。
合掌家の縁側に座し池の畔を見ると大きな山茶花が在る。
冬の陽射しを浴び、鮮やかな紅色の花をつけている。

まるで、里山の原風景そのものである、、、、、。

枯葉が舞う季節となり、朝晩のの冷え込みがぐっと増した。

灯油販売車がやって来るようになった。
馴染の童謡の「ゆきやコンコ、あられやコンコ、、、、」
時に、「さざんかさざんか咲いた道、焚火だ焚火だ落葉道」 

冬の到来を告げ、灯油販売促進を願うメロデイ、、、、
曲の合間に「灯油18リットル1990円、1990円、」
「むむー、高い、、」誰も買わぬのか販売車は通り過ぎる。


今日の1句

山茶花の紅にび色の合掌家   ヤギ爺