遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

千石豆

2019-09-30 16:19:36 | 日記
令和元年9月30日(月)

藤 豆 : 千石豆


マメ科の一年生蔓草、
熱帯アジア、アフリカ原産
花は白か紫色の蝶形で、房状に開く
その花が藤に似ているので「藤豆」と言われる。

藤豆の花



先日、カミさんのお伴でスーパーへ出かける。
野菜売り場を覗いていると「千石豆」を見つけ
た。 思わずカミさんに所望する、、、。
カミさん曰く、「最近、殆ど見かけないワ、、
今時、こんな物食べる人、、少ないのよネー、」


私の母は、盆になると毎年必ず里芋と一緒に
煮しめ、先祖のお供えにして居た、、、
それから秋の半場まで、千石が出回る間、買い
求め、煮物、和え物等を食卓へ、、、、


その所為か、私はこの豆が大好きである。
確かに今では市場に殆ど見かけなくなったが、
私にとって「千石豆」は素朴で懐かしい母の
味である、、、、。」


今日の1句

千石の豆懐かしき母の味     ヤギ爺

稲刈り

2019-09-29 15:43:43 | 日記
令和元年9月29日(日)

稲 刈 : 田刈る

機械化により、稲刈り程近年著しく農作業が
変わった事に驚く。


コンバインの出現によって、刈取りと脱穀が
一台で田圃を移動して、収穫、脱穀、選別、
乾燥迄の作業を同時に行う。
稲藁も細かく切り、稲架掛け作業も少なく
なっている。
未だ山間地域や場所が狭く、コンバインが
入れない所は、手押しの稲刈機や鎌で手作業
をしている様である。

只、「米の味」は稲架に干した米の方が旨い
と言われる。

その所為か、稲架掛けは今でも多く見られる
が、田植えの時期が年々早くなり、稲刈りの
時期は昔と比べると早くなっている様である。

稲刈の方法は昔と大部変わってきているが、
秋晴れの下、家族が揃って汗を流して収穫す
る喜びの姿は、今も変わりはない、、、、。

静岡県の湖西市の浜名湖に隣接する、大知波
「おちばの里親水公園」に在る棚田で、
先日、稲刈り体験があり、市内外の小学生
約20人が稲刈りをした。

里山の自然を守る住民グループ「今川子供自
然クラブ」が主催し、毎年行われている。
60年ほど前から、使われなくなった棚田を
利用してこれを再生。
子供達が5月に植えた苗が、収穫期を迎えて
稲刈が行われた。 大人達から鎌の使い方を
教わり、、、、、作業を行った。
子供達は「農業をされる人の大変さがよく判
りました。」と話していた。
10月に脱穀、11月に新米でカレーライス
を味わうとの事である。
(中日新聞、地方版ニュースより)


今日の1句

体験児稲刈の声弾みをる     ヤギ爺




故郷の空

2019-09-28 15:53:46 | 日記
令和元年9月28日(土)

故郷の空



スコットランド民謡、 詞:大和田 建樹


1)夕空晴れて 秋風吹き
  月影落ちて 鈴虫鳴く
  思えば遠し 故郷の空
  ああわが父母 いかにおわす

2)澄みゆく水に 秋萩垂れ

  玉なす露は  芒に満つ
  思えば似たり 故郷の野辺
  ああわが兄弟 たれと遊ぶ


心に刻む望郷の歌
夕空晴れて秋風吹き、、、。故郷を思いながら
歌うこの歌こそ、日本の秋景色を表した最高傑
作だと思っている人が多い。
ところがこの歌、日本の歌じゃなかった。
なんとスコットランドの民謡だったのである。

原題は「ライ麦畑を通って来る」
誰かさんと誰かさんが麦畑、、、は「故郷の空」
の替え歌だと思い込んで、眉をひそめている人
も多い様だが、実はこちらの詩の方が、原詩を
直訳したものに近かったのである。

夕空晴れて、、、は、1888年(明治21年)
に「明治唱歌」として、鉄道唱歌(汽笛一斉新橋
を、、)の作詞者でもある大和田建樹が作り、
長いこと人々の心に刻まれ、望郷歌として歌い
継がれた。 戦時中、外国曲の歌唱は禁止され
ていたが、例外として「埴生の宿」とともに歌わ
れたほどに、日本的な歌である。


戦争をテーマにした映画「ホタル」(2010年
公開、高倉健主演)の中でも、お国のためにと、
明日、空へ飛び立つ特攻隊員がハーモニカで
この歌を演奏するシーンが出てくる。
(合田道人著:童謡の風景 より)

今日の1句

入日来てしろがね燃ゆる芒かな     ヤギ爺

伊勢湾台風から60年

2019-09-26 16:00:03 | 日記
令和元年9月26日(木)

伊勢湾台風から60年

昭和34年(1959年)9月26日、
東海地方を直撃した伊勢湾台風から今日
で60年を迎える。

(中日新聞より)

午後6時過ぎ、紀伊半島へ上陸し、本州を
縦断する。

愛知、三重県を中心に、死者行方不明者の
数5,098人、全壊流出家屋4万棟余り
浸水被害は36万棟以上の被害を受けた。



中心気圧929ヘクトパスカル、最大瞬間
風速55.3m、名古屋港は満潮の時期で
名古屋港観測史上最高の3.9mを記録。



木曽川河口部は海抜0m地帯であり、
この頃の名古屋市南部には材木の貯木場が
多くの木材を貯木して居た。
これの流出が被害を増大させた様である。





今朝の中日新聞朝刊のコラム「中日春秋」
で伊勢湾台風について「屋根から見える
暗闇の小さな光が点々と見えた、、、、

水から逃れ屋根の上に避難した人の懐中電
灯の光、、、、、見えなくなる光がある、
消えゆく光がある、、、、、」
当時15歳の娘さんの記憶である。
避難した屋根で、家ごと流されて、、、、、



現在、港周辺には木材貯木場がなくなり
今、港に多く並ぶのは、輸出を待つ多くの
自動車や何段にも積まれたコンテナ、、
「当時の木材の代りに、これらが陸地へ
押し寄せ流れ来る事が在っても不思議では
ない」と専門家は警鐘を鳴らす。
亦、工業の発展による臨海工業地帯には
化学工場等が犇めき油、化学薬品等の流出
も懸念されている。

近年、想定外の災害が度々報道されるが
「地球温暖化」により、世界各地で様々な
巨大災害が発生している。
高温により大規模な山火事が発生し、小さな
島国では海面上昇で水没の危機に瀕し、、

風雨共に巨大化し、
日本でも、ゲリラ豪雨が毎年必ず発生し、
台風時の風速も50m(伊勢湾台風時)は
当たり前、今では瞬間最大風速は60m超、
専門家は、80~90mに達すると予測する。

先日、小泉環境大臣が国連で演説され、
「セクシーに、、云々、、」と世界中で物議
を起こし、問題視されている。
本当に、環境問題を勉強されている?
担当大臣なのだから、いい加減?な答弁では
通用しないのでは、現実を把握される事が
肝心。演説が旨い(自己満足)は通用しない
災害が起きた後、被災者に弁明、早期復興
等より、先ずは国内の自然災害に備へて、
事前に対応、準備をする事。 話す事より
自ずから動いて、陣頭指揮を執る事です。
被災者を慰める事は大臣の仕事では無い。


今日の1句

台風裡心の癒えず六十年     ヤギ爺


案山子

2019-09-25 16:11:43 | 日記
令和元年9月25日(水)

案山子 : かかし

鳥獣の毛や肉を焼いて串などに刺し、
その悪臭に依って田畑の害を防いだ、
「嗅がし」というのがその語源である。
現在では竹、藁等で人形を作り一本の棒
で人形を田畑に立てたもので、人が其処
に居る様に思わせて鳥や獣を追払う。
最近のものでは、マネキン人形を使い
よりリアルに仕上げた物も出始めた。


「かかし」と清音に発音するものを正しい
とする説と、「かがし」と濁る発音を
正しいとする説もある。
亦、中部地方には「そめ」、近畿以西
では「おどし」「おどせ」「おどろかし」
九州地方には「とばし」「とうぼし」等
と言う所も在る様だ。

台風一過、ここ数日は空気も澄み、気温
も差ほど上がらず、朝晩はとても涼しく
油断をすれば風邪を引きそうな、、、
過ごし易い日々が続く。

北国の方から、ぼつぼつ「稲刈り」の
便りも届いて居り、、、、
そろそろ「案山子」達の出番も終わりを
告げようとしている。


この「案山子」、近頃では様々な形や
よりリアルな物(者)?が出現して、
夜間等に出会うとギョッとするほど人
と見間違え、怖い程である。


そんな案山子を目当てにした「観光
スポット」が地方に多く見られて、
全国からそれを見るための観光客が
多く集まる様である、、、。


中でも人気が在る場所は、
兵庫県姫路市の山間の「奥播磨かかしの里」


徳島県」の秘境として知られる
「かかしの里、奥祖谷」が有名である。


今日の1句

見紛ふて案山子に声を掛けて居り    ヤギ爺