遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

夏みかん

2020-05-31 15:59:51 | 日記

令和2年5月31日(日)

夏蜜柑 : 夏橙、サマーオレンジ

暖地に植えられるミカン科の常緑小高木

高さ3~5m程で、枝は広がり葉は厚みがある

初夏に葉腋に白い花を付け、香りが強い。

果実は秋に熟すが風味は十分ではなく、樹上で

冬を越す。 この間に丸々と熟成した夏蜜柑が

樹上に下がり、実は大型で皮は厚く果汁は多い。

酸味が強く、暑さを払う爽涼味がある。

俳句ではあくまでも夏の季語として詠まれる。

 

江戸の中期、仙崎(山口県長門市)に文旦系の

柑橘が漂着したものが発見され、その後に萩藩

の武家屋敷の庭先で栽培したのを切っ掛けに、

普及したと言われている。

萩藩で職を失くした武士達の救済措置として

植えられ、「夏橙」(ナツダイダイ)として

今もこの木が萩市内に現存している。

果実として食されるが酸味が強いので、砂糖漬け

やマーマレードの材料としての用途が多い。

 

我が家では、カミさんや何故か子供達が好んで

食べていたが、私は苦手でカミさんが剥いて内袋

から実を取り、砂糖か蜂蜜を掛けて食べる。

ただ、夏蜜柑のマーマレードを塗り食べるトースト

は大好物である。

今日の1句

夏蜜柑黄色くなりし妻の指     ヤギ爺


ごみゼロの日

2020-05-30 15:56:22 | 日記

令和2年5月30日(土)

530の日 ごみゼロ運動

今日5月30日は、ごみゼロの日です

1975年(昭和50年)に愛知県豊橋市で、

市民運動として「530(ごみゼロ)運動」が

広まった事を契機とし、各地へ広まった。

1958年(昭和60年)7月、この運動の

10周年を記念にし、全国大会が開かれた際に

毎年5月30日を「530(ごみゼロ)の」日

とする宣言がされた。

1982年(昭和57年)に関東知事会の空き

缶問題推進委員会(現、関東甲信越静環境美化

推進協議会:関東11都県)でも、5月30日

を「ごみゼロの日」と制定した。

1993年(平成5年)厚生省(現厚生労働省)

は「ごみゼロの日」が全国的に広まったとして、

5月30日~6月5日の間を「ごみ減量化推進

週間」とした。

 

亦、一般社団法人・日本電機工業会の掃除機委

員会では、掃除機を活用した「ごみゼロの日」

として、1986年(昭和61年)「お掃除の

日」1997年(平成9年)に「掃除機の日」

と変更した。(いわゆる、相乗り商法か?)

「530の日」の内容は、事務局(豊橋市)が

「自分のゴミは自分で持ち帰りましょう」と、

また「ゴミを拾うことで、ゴミを捨てない心を

育む」と述べられている。

 

近頃では、食べ歩きの街角やイベント会場等で

「ゴミのポイ捨て」が目立っている。

タピオカも、ゴミは自分で持ち帰る(販売店も)

 

祭り会場、海水浴場、登山道或いは街角でも

車上からでも平気でゴミを捨てている。

海岸に漂着したゴミの山

亦、食品ロスの投棄問題も深刻化している。

 

反面「街をきれいに、クリーン・キャンペーン」

が各所で行われている。

大阪府の箕面山では、パトロール隊が毎年数回

一般参加者と伴に「箕面山クリーンハイキング」

を行い、登山道のポイ捨てや不法投棄物を拾い

集めて山の美化に努めている。

箕面山クリーン・ハイキング

 

全国の海岸では毎年海の日に、一斉に海岸の

ごみ拾いを実施している。

 

我が町でも、毎年今頃「クリーン・キャンペーン」

を、町内の代表や保健委員等が集まり、学区内の

主要道路のゴミ拾いを行っている。

学区クリーン・キャンペーン

 

今年は、新型コロナウイルスの影響で中止となった

が、年内には実施されることを願う、、、、

(人は、善と悪との顔の両面を持つ)

今日の1句

ボランテア終へ青葉風ひとしきり    ヤギ爺


マロニエの花

2020-05-29 16:27:29 | 日記

令和2年5月29日(金)

マロニエの花

セイヨウトチノキの落葉高木

5~6月、枝先に大形の円錐形の花序を出し

赤みを帯びた2cm程の白い四弁花を多数開き

花序は30cm程になる。

長い柄を持つ大型の掌状複葉で20~30cm。

木の高さは30m以上にも及ぶものもある。

秋には実を付けるが毒性があり食用にしない。

マロニエの実

 

樹形が美しく、欧米では街路樹や庭園木として

人気がある。

パリのシャンゼリゼ大通りのマロニエ並木は、

殊に有名である。

シャンゼリゼ大通り

 

日本でも、銀座通りなどにも見られる。

 

亦、日本にはこれによく似た「栃ノ木」がある。

日本全土の山地の沢近くに生える。

木の高さは25m位で、葉は互生し大形の掌状

複葉で、柄は長い。

マロニと同じように、5~6月頃に枝先に円錐

花序を出し、白色に点々と赤色の班の入った、

四弁花を多数つける。

秋に実を付け、栃の実にも毒生があるが、日本

では丁寧に毒処理をして食用にする。

栃餅や栃の実せんべい等、飛騨高山地方では

特産として販売されている。

 

この地方でも、植物園、鶴舞公園、徳川園等で

橡の木の花が見ごろとなった。

緊急事態宣言解除で各庭園も開園された。

季節の花達が待っている、、、、、、、、

 

今日の1句

マロニエの花穂盛りて解禁日   ヤギ爺


コレラ船って?

2020-05-28 16:26:39 | 日記

令和2年5月28日(木)

コレラ : コレラ船、ころり

明治時代の流行病、虎列刺(これら)

 

コレラ菌によって腸が冒される法定伝染病

猛烈な下痢と嘔吐を伴い脱水症状に陥る。

便が米のとぎ汁状になるのが特徴である。

日本では、安政5年(1858年)に

大流行以来、明治、大正時代にも流行した。

高い死亡率のために「ころり」と言って

恐れられた。

大正時代の仁丹の広告?

 

コレラはインドのガンジス川の三角州が

発生源と言われ、アジアからヨーロッパ

各地へと広まった。

パンデミック(流行病)の歴史

 

現在では「海港検疫」により、流行は無く

なったが、稀に海外旅行者による発症が報

告される程度である。

俳人の夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季

語辞典」に「コレラ船」があった。

此処で紹介された俳人杉田久女さんの句

が面白く記述されていた。

コレラ怖ぢ蚊帳吊りて喰ふ昼餉哉   杉田 久女

 

この気持ち分らないではないが、蚊帳に

ちゃぶ台を持込み、一家がかたまってご飯

をいただいている様を想像すると、情けな

くも滑稽、、、コレラ船ならぬコレラ蚊帳

とはおそれいった、、、、、、。

久女さんの昼餉の様子を、くすりと笑って

しまう私達だが、考えてみればこのような

心理はどの時代の誰の心にも潜んでいる。

(夏井いつき著:絶滅寸前季語辞典より)

そう言えばこの状態「新型コロナウイルス」

に似ているなあ、、、、、、

今の時代は、新聞を始めラジオ、テレビに

スマホ等多くの情報が溢れて居る。

何の情報がなかった時代には、コレラいや

「ころり」に怯えて家に籠っていた。

最も今では「嘘の情報」「から「風評被害」

果ては「誹謗中傷」まで飛び交い、、、、

それに恐れ、おののく時代である。

緊急事態宣言は取り敢えず解除されたが、

浮かれてばかり居られぬ。

今後の二次感染、金融恐慌などが、、、、、

 

今日の1句

束の間の解除宣言風薫る    ヤギ爺


万 緑

2020-05-27 16:22:07 | 日記

令和2年5月27日(水)

万 緑

濃淡の様々である緑が、見渡す限り一面の

濃い緑色になる夏の草木を指す。

自然が最も生命力を示して、見るからに

輝いて見える。

北宋の政治学者、王安石の漢詩に

「万緑叢中紅一点」の詩句があり、此処から

万緑の語が出た。

万緑を季語として定着させたのは、俳人の

中村草田男であったと言われている。

万緑の中や吾子の歯生え初むる  中村 草田男

万緑の中でみどり子のまっ白なかわいい歯

は生える。 すなわち、万緑を背景として、

みどり子の口の中に生えたまっ白な歯は

生命力を凝集したものに他ならない。

そこには作者の血が脈打っていることを

読者は感じ取って感動するのである。

以降、「万緑」の季語は多くの俳人に恩恵を

与えた。

(新日本歳時記、夏、俳人伊藤啓子評より)

今年は、緊急事態宣言で外出自粛をする最中

周りの木々は一気に緑なし、、、正に万緑の

世界、、自然界は待ってはくれず、息づく。

やっと、解放されこれから吟行に出て木々の

緑の中を散策しよう、、、、。

京都の浄蓮院等の寺院巡りは未だ控えて、、

浄蓮院(京都)

 

名古屋近郊にも白鳥庭園、徳川園や犬山城

やライン下りはどうだろう、、、、

 

 

今日の1句

画像は、天竜下り(3年前)

 

急流に万緑の壁迫りくる     ヤギ爺