令和4年9月30日(金)
九月尽 : 九月晦日(つごもり)
九月の終りの日のこと。
元来は、陰暦の九月の晦日のことである。
静かな思いの中に、秋の終りを惜しむ景物の季語として
存在した。
陽暦では、この時期を当てはめると11月初旬にあたり、
現在の九月尽にはこの情感はほど遠いようである。
したがって、単純に九月が終わったという気持ちを詠む
こととして扱われている。
古くから「三月尽」と「九月尽」とが並べて用いられて
来たのは、春と秋とは色々心に沁む景物が多く、それら
を惜しむ気持ちの表れであろう。
それ故ただ漫然と、どの月にも「何月尽」として用いる
ことはおかしいと云われる。
「尽」という字は、尽す、尽きる、極まる、なくなる、
出し切る等から「晦日」(つごもり)、月の終りとなる。
日の出(5時50分頃、)
マンションの外壁工事が8月初旬から始まった。
明日は、10月に入る。 今暫く工事は続くようである。
建物の外周に養生シートが張り巡らされ、一日中カスミ
が掛かったようで、昼間でも部屋の灯りが必要である。
カミさんから、「閉じ篭ってないで、散歩したら、、?」
日頃、肢が痛い、ドコソコが痛いだのと、私の愚痴を聞き
遂にハッパをかけられた。
久しぶりに名古屋港へ散歩に出かける。
途中に在った、結婚式場が撤去され広い空地が広がる。
コロナ過で、営業不振が祟ったようである。
一時は、名古屋でも有名な式場となり、内設する洋菓子店
の高級なケーキも自慢の品で在った、、、、、、、
岸壁工事中,遠目に停泊中の船を、、、
名古屋港へ着くと、岸壁の工事中(立入禁止)折から停泊
中の練習船は、遠目に眺める。
埠頭公園の噴水周りの向こう側、広場ではグランドゴルフ
に興ずる好々爺等が楽し気にプレイしている。
大通り沿いの舗道には、街路樹の早くも落ち葉が、、、、
確実に季節は、動いているようだ。
日の入り、うろこ雲
今日の1句、
何もせで刻は移ろひ九月尽 ヤギ爺