ちぎれた雲が返還を待つ島のよう(画像クリックで拡大)
ロシアのプーチン大統領が会談を終えて昨夜、帰国した。
会談の成果は何か。
北方領土返還は議題に上らなかった。
日本側は、まずは平和条約締結のムードを創ることに重きを置いた気がする。
そのため、日本経済界の資金も投入して北方の開発関与を提起した(日ロ「特別のルール」で)。
これに応じたロシアだが、基本はロシア政権下での日本参画を主張しているので、今後の事務的交渉は日本側にとって困難なものとなろう。
日本を離れる大統領専用機
経済界との会合で、大統領はソフトバンクの孫氏と微笑みながら話していた。
結局、ロシアは領土問題には触れず経済協力を得て帰国した感がある。
(第二次大戦終了に伴い国際法上、ロシア(当時はソ連)に編入されたのに、今更、身勝手なことを、、、といいたいのだろう)
ウクライナ問題でG7から経済制裁を受けているロシアは、その議長国である日本から経済協力をとりつけた国際的意義は大きいとみているだろう。
一方、日本の得たものは、、、未来への遠く、かすかな希望?
これまでどおり「したたか」なロシアであった。
ロシア独り勝ちの気がする。
戦争で失ったものの回復がいかに困難なことかを改めて思い知る。
北方4島が帰ってくる日は遠い。
戦争の後遺症は今も続く。