従来の予防医療では、病気の予防のために、患者個人に対して医療が行われてきました。
これは通院治療を意味し、高血圧症患者に対する降圧療法、高脂血症(脂質異常症)患者に対するLDL(悪玉)コレステロール低下療法、糖尿病患者に対する血糖低下療法やカロリー制限などがあります。
病気(脳卒中など)が発症する前にこのような予防的医療を受けることを二次予防と呼んでいます。
確かに、それぞれの患者に対してのこれらの医療サービスにおける予防効果は、ある程度はあります。
しかし、驚くべきことに、人びと全体に対しての平均的な予防効果は小さいのです。
一方、病気が発症しないように危険因子を持たないような生活習慣を持つことを一次予防と呼びます。
一次予防の人びと全体に対する平均的な効果は大きくなります。
今回はここまでです、しかし今年の気温は安定しません、真冬並みの気温かと思えば、四月並の暖かさとか、体調を維持するのに苦労しますね、皆さんもお気をつけ下さい、では次回に。
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