前回に引き続き、高齢者によくみられる疾患、今回は関節炎について考えていきましょう。
長寿社会の到来とともに増加している疾患に変形性関節症があります。 なかには身体障害にまで進行することもあります。
変形性関節症の特徴としては次のことがあげられます。
●通常限局性で1~2ヶ所の関節をおかす
●荷重関節である、膝関節、股関節にみられることが多い。 そのほか、脊椎(頚椎、腰椎)や指の関節(人差し指~小指では指先から二つ目の関節、親指では付け根)にもみられる
●通常中高年にみられ、40歳以前に発症することは少ない
●徐々に発症する
●発熱、体重減少、倦怠感など全身症状は伴わない
●運動開始時の疼痛が主で、継続によって軽減し、さらに運動しつづけると再び強くなる
●関節のこわばりはあっても30分以内
●進行し関節の運動制限を伴うようになる
●限局性の圧痛や、関節の曲げ伸ばしによる雑音がある。 膝では軽度の関節液貯留がみられる
●そのほか、スポーツや職業により反復性の関節使用や外傷の既往がある
以上にあてはまらない症状が多くある場合、関節リウマチやその他のリウマチ性疾患の可能性もあり要注意です。
短かめですが、今回はこのへんで、話はぜんぜん違いますが、初めての日本一に輝いた東北楽天のピッチャー田中投手は二日間で175球も投げましたが、大丈夫ですかね、来年挑戦するらしいメジャーは一日の投球数にかなりシビアらしいですね、あまり無理をしないようにして頑張って下さい。
次回は変形性関節症の治療法について考えていきましょう。