みなさん、こんにちは。
リンパ節は皮下の構造物であり、診察者の示指から環指の3指を患者の皮膚に密着させ、皮膚ごと動かすようにして観察する。
浅層にあるリンパ節は軽く、深層にあるリンパ節はやや強く触る必要がある。
皮膚に張力(テンション)がかかる部位では一緒に動かす皮膚の可動性が悪くなるため、張力が減るよう患者に体位を変えるよう指示するのも一つのテクニックである。
各々のリンパ節を触知しているときに観察することとして、リンパ節の大きさ、リンパ節腫脹の分布、リンパ節の硬さ、リンパ節の圧痛の有無が挙げられる。
これらはリンパ節生検の必要性を評価するために重要な身体所見である。
これらの所見を利用し、以下のZ score1)を計算すると、Z score=1点で感度97.4%、特異度56.3%でリンパ節生検の必要性を判断できる。Z score≧1点でリンパ節生検を考慮する。
Z score = 5a - 5b + 4c + 4d + 3e + 2f − 6
・年齢) ≦40歳:a=0, 40歳<:a=1
・リンパ節の圧痛) なし:b=0, あり:b=1
・リンパ節の大きさ) <1.0㎠:c=0, 1.0−3.99㎠:c=1,
4.0-8.99㎠:c=2, ≧9.0㎠:c=3
・掻痒感) なし:d=0, あり:d=1
・鎖骨上リンパ節の腫脹) なし:e=0, あり:e=1
・リンパ節の硬さ) 硬い:f=1, 固くない:f=0
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