みなさん、こんにちは。
リンパ節腫脹の大きさ
悪性との区別には長径15〜20mm以上を基準とすることが多い。
１円玉の直径がちょうど20mm(≒4.0㎠)であるためその大きさを基準に想像してもらいたい。
またリンパ節腫脹の長径と短径の比が２以上の楕円形では良性のことが多く、球形に近いリンパ節ほど悪性が多いとの報告もある。
リンパ節腫脹の数・分布
局所性の原因か全身性の原因によるものかを判断できるため鑑別診断を挙げるのに有用であるため、必ず全身のリンパ節やリンパ臓器である脾臓の診察を行うようにする。
全身性のリンパ節腫脹は左右対称であることが多く、ウイルス感染や膠原病などsystemic diseaseが原因となることが多い。
局所性のリンパ節腫脹は所属リンパ節のリンパ流の上流に原因となる病変があることが多いためその部位の検索を必ず行う。
例えば、猫ひっかき病はひっかかれた場所の上流のリンパ節が反応することが多いのだ。
リンパ節腫脹の硬さ
石のように硬いリンパ節であった場合は癌の転移を疑う。
ゴム程度の硬さであった場合は悪性リンパ腫や結核性リンパ節炎を想起する。
リンパ節腫脹の圧痛
中等度以上の圧痛があれば細菌感染であることが多い。
ただし、これ単独では必ずしも悪性疾患を除外できるものではない。
細菌感染でも結核性リンパ節炎はリンパ節の圧痛はないことが多く、菊池-藤本病では強い圧痛を伴うことが知られている。
写真：佐敷海岸
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