今回はいつもの症例集で、薬のリスクについてです。
例14 45歳男性。 主訴:倦怠感。 来院の二週間前より倦怠感を自覚している。 アルコール依存症があり、ビールを毎日3リットル以上摂取していた。 血圧140/70mmHg、心拍数70bpm、呼吸数18回/分、体温に異常はみられない。 意識清明、浮腫なし、静脈圧は正常、肝硬変の身体サインもない。 Lab data で Naが119mEq/L,尿のosmolarityが50mOsm/L,低ナトリウム血症の原因と治療がこの症例のポイントである。
この患者の特徴はビールを大量に飲酒いていることである。 ビールの過剰摂取が原因で低ナトリウム血症を起こす、beer potomania という疾患があり、この疾患の治療においてナトリウム補正が早すぎると、橋中央ミエリン溶解をきたしやすくなるので、注意が必要である。
beer potomania の場合、尿中の尿素の排泄低下により低ナトリウム血症が起こりやすくなる。
beer potomania の治療には生理食塩水が使われるが、あまり症状がない患者の場合は水分制限だけでも改善する。 この患者も水分制限によって回復した。 この症例では治療の際に生理食塩水を使用しないほうが良いということがピットフォールになっている。
写真は、与那原町東浜(アガリハマ)の「いけだ食堂」のしょうが焼き定食です、写真ではよくわかりませんが、大量です、キャベツの千切り、マカロニサラダ、厚焼き玉子、和え物がついています、そして何より驚くのがご飯の量、写真では一部しか写ってませんがすごい量です、ここはいつ行ってもほぼ満席、肉体労働者が多いですが、それ以外の方も多いです。 この辺にお越しの際は是非どうぞ、とにかく量に驚きます。
では、次回に。