今回も前回の続きです
6 その他
表7に頭蓋内疾患の倦怠感をきたすものをあげる。
表7 倦怠感をきたし得る頭蓋内疾患
硬膜下血腫 硬膜外血腫 脳血管障害(脳梗塞、脳出血)
髄膜炎・脳炎 脳腫瘍
硬膜下血腫は局所の神経脱落症状を呈さないことがあるので注意をようする。
薬剤性の倦怠感をきたす薬剤は多い。表8。とくに高齢者に症状が出やすい。肝腎機能が低下し、体内脂肪の割合が増加しているためである。体内脂肪の割合が多いと、脂溶性薬剤が蓄積し半減期が長くなる。
表8 倦怠感をきたし得る薬剤(その代表例)
風邪薬 抗ヒスタミン薬による傾眠、神経症状
降圧薬 β遮断薬などによる抑うつ:利尿薬などによる脱水や
低カリウム血症
血糖降下薬 SU剤などによる低血糖
抗菌薬 ミノサイクリンなどによる神経症状
抗不安薬 ベンゾジアゼピン系薬による傾眠、神経症状
抗精神病薬 クロルプロマジンやハロペリドールによる傾眠、神経症状
抗痙攣薬 プレガバリンによる傾眠、めまい
その他 ビタミンD製剤による高カルシウム血症、
ドネペジルによる房室ブロック、など
最後に、慢性疾患(週から月単位の経過)で倦怠感をきたすものを表9に示す。体重減少、発熱、寝汗がある場合には器質的疾患の可能性が高い。
表9 慢性疾患で倦怠感をきたすもの
悪性腫瘍 結核 膠原病(血管炎を含む)
内分泌疾患(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、副腎機能低下
Cushing症候群)
精神科疾患(うつ病、躁うつ病、不安神経症、統合失調症、認知症)
今回のシリーズはここまでです、話変わって、錦織選手は惜しかったですね、それとダルビッシュ投手は今期出場は無理みたいですし、大相撲の遠藤関は手術するみたいですね、ちょっと今年の楽しみでしたけどね、皆さん無理せず頑張って下さい、では次回に。