アスピリンは、心血管系イベントの二次予防として推奨されるが、日本人における一次予防では推奨されない。
脳出血のリスクが増加することも示されている。
ランソプラゾールはアスピリンによる胃十二指腸潰瘍の予防で処方されることが多い。
しかし最近、偽膜性大腸炎や肺炎のリスクを上げるなど、プロトンポンプ阻害薬の副作用が問題となっている。
ブロチゾラムはベンゾジアゼピン系睡眠導入薬であるが、このクラスの薬剤の高齢者に対する処方は推奨されていない。
以上より、バルサルタンとタムスロシン以外の4剤は、不適切な薬剤である可能性がある。
このような薬剤をPIM(potentially inappropriate medication)と呼ぶ。
さて、今回の失神の原因について考えてみる。
降圧薬+利尿薬に加えて、タムスロシンが入っているのが気にかかる。
これはα遮断薬であり、起立性低血圧を起こすことのある薬剤である。
前立腺肥大症治療薬であるが、「りっぱな降圧作用」のある薬剤なのだ。
しかも、この薬剤は1カ月前より新規に処方されたものであり、「新規処方の後の失神」という、この時間的前後関係は重要である。
写真:沖縄本島北部、恩納村の海岸です。
これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。
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