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前回ケースのその後の結果

2021-09-22 | 闘魂症例検討会

みなさん、こんにちは。

 

追加の検査を表に示す。

 

表:追加の検査

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遊離サイロキシン:free T4 

5.5 ng/mℓ  (基準値0.8~1.9ng/mℓ)

甲状腺刺激ホルモン (TSH: thyroid stimulating hormone) 

0.002μIU/ml (基準値0.4~4.0μIU/ml)

甲状腺刺激ホルモン受容体抗体(TR-Ab)3.5% 

甲状腺シンチ:I uptakeの増加を認めた。

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甲状腺機能亢進症を認めた。

 

甲状腺刺激ホルモン受容体抗体は陰性であったが、放射線ヨード(またはテクネシウム)甲状腺摂取率高値であったことから、バセドウ病の診断となる。

刺激抗体(TSAb)は陽性であった。

 

身体所見上、甲状腺腫大などの所見を認めなかったので、マスクされたバセドウ病(Masked Hyperthyroidism)と思われた。

 

今回のイベントについては、バセドウ病に伴う心房細動と脳梗塞(左中大脳動脈領域脳塞栓症)の診断となった。

 

入院後、プロプラノロールとワルファリンの投与が開始された。

 

また、チアマゾール(メルカゾール)も開始され、その2週間洞調律となった。

退院後、放射線療法による治療の予定となった。 

 

最終診断:バセドウ病、心房細動、脳梗塞(脳塞栓)。

 

解説は次回に。

 

 

写真:南城市の海岸

 

 

 

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