前回からの続きで、「criticalな疾患」について考えていきましょう
3 脱水
飲水不良、嘔吐、下痢、大量発汗、高熱などで高度の脱水になると倦怠感をきたす。口渇中枢の機能が低下している高齢者で生じやすい。脱水の診療では脱水の原因の特定とその原因治療が重要であるが、脱水そのものの診断と治療も必要である。脱水に対する徴候の検査特性について表4に示す。
表4 循環血液量減少・細胞外間質量減少に対しての症状及び身体所見の検査特性
感度(%) 特異度(%) 陽性尤度比 陰性尤度比
頻脈(毎分30回以上の上昇) 43 75 1.7 0.8
起立性低血圧 29 81 1.5 0.9
腋下の乾燥 50 82 2.8 0.6
口腔粘膜の乾燥 85 58 2.0 0.3
舌の乾燥 59 73 2.1 0.6
舌表面の縦のしわ 85 58 2.0 0.3
眼のくぼみ 62 82 3.4 0.5
意識レベルの低下 57 73 2.1 0.6
四肢の脱力 43 82 2.3 0.7
不明瞭の発語 56 82 3.1 0.5
毛細血管血流回復時間延長 34 95 6.9 0.7
今回は以上です、話変わって、沖縄はここ数日最高気温が26度と五月上旬並みらしいです、暖かいを通り越して、暑いそうです、もちろん車の移動時はクーラーで、部屋の中では扇風機です、本土の方も随分暖かいですが、やはり沖縄は常夏ですね、では次回に。