みなさん、こんにちは。
前回ケースの選択肢をみてみる。
ROSで膠原病に特異的な症状(関節痛や皮膚粘膜病変など)や赤血球沈降速度の上昇がなければ膠原病類縁疾患の可能性は低いので、抗核抗体検査は勧められない。
抗DNA抗体検査は抗核抗体検査と同時に行うことは勧められない。
&n . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
血算とその分画およびESR(赤血球沈降速度)は鑑別診断に有用である。
好酸球増多症があれば、寄生虫疾患やアトピー性疾患の可能性を考える。
ESRの上昇があれば、膠原病とその類縁疾患などの炎症性疾患を考える(表)。
表:慢性蕁麻疹でESR上昇があるときに追加 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
先週のケースの答え:1血算(分画含む)とESR
ポイント:特発性の慢性蕁麻疹に対してのルーチンの血中総IgE値や特異的IgE検査は勧められない。
解説:ほぼ毎日出現し6週間以上続く蕁麻疹を慢性蕁麻疹という。
成人女性に多い。
90%以 . . . 本文を読む
休日ですが、今回は緊急投稿します。
PCR検査について、この記事で感度特異度論争に終焉とさせてください。
まず、政府の分科会尾身先生の分類は下記。
(1)有症状者
(2)無症状者+事前確率が高い
(3)無症状者+事前確率が低い
このうち、(1)もともと政府は「軽症の人は検査必要なし」としていましたので、今は前進はしています。
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みなさん、こんにちは。
どのような検査を行うかの判断をするとき「可能性が少しでもあるので」という発想では検査項目が爆発的に増えてしまう。
検査には偽陽性の可能性があり、そのために無益で合併症のリスクのある精密検査を必要とすることがある。
また、後に偽陽性であることが判明したとしても、その間は「検査陽性」が患者に与える精神的ダ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
筋肉のトーヌス(緊張度)を観察する方法。
力を抜いた状態で腕を他力で折り曲げることで診断する。
正常な場合は、抵抗なくスムーズに動く。
パーキンソン病およびパーキンソン症候群の場合は、カクカクとした歯車のような抵抗感がある。
また、マ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ドーパミンは主に脳の黒質(こくしつ)で作られる神経伝達物質のひとつ。
意欲を向上させる働きの他に、体をスムーズに動かす働きをする。
パーキンソン病は、ドーパミンの量が減少することが原因とされる。
薬剤性パーキンソン症候群の場合は、ドーパミンが作られているにも関わらず、薬の . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ピサ徴候
姿勢が保持しにくいため、座った姿勢の時に上体が軽く傾くことをいう。
軽度の場合、本人に自覚はない。
パーキンソン病およびパーキンソン症候群にみられる症状のひとつ。
安静時振戦
典型的には手足 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
① 薬剤性パーキンソン症候群
薬の副作用によってパーキンソン病と同様の症状を来す病気。
抗うつ剤、抗精神薬、胃腸薬など原因となる薬は多い。
(症状)手足の震え、筋肉のこわばり、動作の緩慢、体のバランスがとりにくいなど。
(特徴)発症時期は服用し . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
徳:さて、バイアスの具体的なケースもお話ししましたし、最後に最も重要なポイントを述べますね。
春:はい!
徳:バイアスに陥ることの怖さは、「ほかの重要な病気」の可能性を考えるべき推論を「止めてしまう」ことです。
これを早期閉鎖(premature clos . . . 本文を読む