なんとかなるもんだよZUYAさん! ( Hey, ZUYA. You Can Do It! ) 

『なんてこったいZUYAさん!!』をVersion Up.“崖っぷちブルーズマン”ZUYA(ずうや)の悲喜交々を綴る。

『毒入り危険 食べたら死ぬで』 でも読むのは大丈夫...

2013年08月17日 | Books

お盆休みも今日で早5日目


毎日午後になると暑さが一気に増してしまい、家の中にいると“危険”すら感じるようになる

んなわけで昨日も午後3時まで家の中で(エアコン無しで)暑さに耐えていたのだが、これ以上は無理だと判断して外へ散歩に出ました。暑さが篭らない分、意外に外の方が涼しいかも


久々に図書館へ行ってみた

ZUYAさんが普段利用するのは蔵書数、快適な読書空間等あらゆる面が比べ物にならない(ほど優れた)北区の図書館。今回は冒険してとてもちゃちな豊島区の図書館に行ってみた

豊島区の図書館は“入った時の雰囲気”、“蔵書の古さ”等、あらゆる面においてZUYAさんが子供の頃に行った図書館のイメージ(つまり2、30年前...)のままなんですよね。この支所だけでなく近年に建て替えられたはずの中央図書館に行っても同様に感じる。何なんだろうこの雰囲気は。やはり名前の通り“年増”の図書館なのだろうか


さぁてそれでも、何かしら本はあるのだから書架をじっくり検分し始める。半分ほどチェックしたところで見つけたのはこの本が目に留まる


未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言
NHKスペシャル取材班
文藝春秋



確か去年テレビでも特番をやっていたなぁと考えながら手に取り、決して落ち着いて読めない閲覧コーナーに向かう

『 グリコ・森永事件 』って言うと1984年に江崎グリコ社長誘拐事件から始まる一連の事件を含めた名称。実際にはグリコの関連会社やハウス食品等にまで及んだからだ。ZUYAさんは当時...11才かぁ。もちろん大阪にいたので親や先生から不審な物を食べたりしないように言われた覚えがある。まだサッカーボールに夢中だった頃だよなぁ


『 不審物 』

オウムの事件以降、公共交通を利用すると度々アナウンス等で耳にする言葉であるが、近畿地方にいた我々はずいぶん昔から耳慣れた言葉である。


『 劇場型犯罪 』

大企業が脅され、警察は手玉に取られっぱなし、その後実際に毒入りお菓子が出回り国民の生活までもが揺らぐことになる。森永製菓に至っては閉業寸前にまで追い込まれたわけだが、不思議なことにその事件の規模・派手さのわりにはその毒による死者どころか被害者もいない。受け渡しに利用されたアベックは気の毒だが...


『 縦社会 』

この本を読むと日本社会で頻繁に言われる“縦割り組織”が事件を未解決にした決定的な要因であることがわかる。この事件に関わった大阪府警、兵庫県警、滋賀県警などが全てが“自分達の管轄”、“自分達が仕留める”と言う立派なのかくだらないのか良くわからないプライドを持ったために...

面白いのが未だに“当時、上司の命令を無視してしていれば 『 職質 』 して捕まえられたのに...”と悔やむ現場にいた元刑事が多い反面、当時の上司等は未だに“その時点での職質を無意味”としている点だ。特に当時の大阪府警の指示系統のトップの意見は“え?”と思わされる。


『 キツネ目の男 』

7人もの刑事が複数回も自分の目の前にいるのに、“指示”のために飛びかかることができなかった。これが連続殺人犯ならこれ以上やらせないと言った理由で職質の“許可”が出たそうな。ところがあくまでも金目当ての“脅迫事件”。金に手をやった時に現場を押さえてこその逮捕だと言い張る警察上層部...


『 未解決事件 』

もう既に時効になってしまった事件。多くの関係者がこれを“恥”と感じインタビューにも答えない、あるいは答えても全てではないといった中で、よくまとめてあると思います。そしてこの事件がもし被害者がいる事件、つまり死者や負傷者、遺族が多くいる事件であったならば、警察や捜査員の“思い入れ”も違ったかもしれないと。実際捜査が長期化になり過ぎて、することのない捜査員の一部はパチンコや図書館で時間をつぶしていたそうな...



とまぁ、こんな感じの本でしてね。途中まで閲覧席で読んでましたが陽が暮れたので借りて帰ってきました。去年の本ですが、正直始めは“今更?”と思うかもしれんませんが読み応えがあります


暑い夏にアイスコーヒーでも飲みながら本を読みたいと思っている方にはお勧めです~