ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

■ホンダF1復帰によせて

2013年05月17日 19時43分09秒 | モータースポーツ


■ホンダF1復帰によせて

2015年よりホンダはF1に復帰する…という宣言がなされました。

2014年より施行される新レギュレーションは
エンジンを核としつつ、補機まで含めた全体の効率で
ガソリンの一滴から如何に有効なパワーを得るか…という
今とこれからの時代に合致したとされるものです。

その技術へ挑戦することを主眼において
2015年から英国マクラーレンチームとジョイントし、
F1へ4度目の挑戦をすることになったそうです。




正直喜ばしく思います。








思うところはあります。

第三期の哀れで惨めな最後はファンとして屈辱の極みでしたし、
迷走の挙句の外部丸投げに加え、同銘柄内での内紛まであり、
あの時にホンダというブランドのイメージは地に墜ちたと
私は思っております。

技術でもマインドでも負け、体裁を気にしたままに逃げ出した愚行は
夢など語る資格は無い無様なものでした。

そしてそれを認めることができないまま
技術でもマインドでも他の多くに遅れを取ったまま、
今に至っている訳である…と思っております。








これからも生きていこうというのなら…
失ったものは取り戻さねばならない。








おそらく今回の参戦はホンダという会社を正すため…なんだろうと
私は感じております。

時流に容易に迎合し、安易な運営で失った企業としてのアイデンティティを
取り戻すための戦いなんだろうと思います。


会見で伊藤社長が第3期の無様な敗北や迷走のことをきちんと語り、
ファンに対して申し訳ない…と謝罪したことも大きいですし、
今の会社の中外におけるアイデンティティの喪失を認めたことも
極めて異例かつ大きいことだと思っております。


「大会社だから就職したという人ばかりになったという、その現状は変わったのか?」
アイデンティティの全喪失を意味するそういった辛らつな質問に対して
「たしかにそうかもしれない。でもそれに甘んじてはいけない
 この活動によってそういう若者が増えていくことを期待したい」と
はっきり言ったことはファンとしてとても重要なことと思えました。




今のホンダに染み付いた空気(敢えて言うなら良いとは絶対にいえないもの)を
払拭するのは簡単ではないですし、
何より今回のジョイントが上手く行く保証はありません。

今の会社風土に馴染んだ従業員がF1に何も感じない可能性もありますし、
何より裏切り続けてきたファンの不信を拭うのはきわめて難しいことであります。
自身ファンの一人として不信は深いといわざるを得ないです。




でもどこかで信じている。

だからファンをやめないし、やめる気も無いです。
苦しき時に離れるのはファンではないと思っているので…。





今回の挑戦はファンにとっても、そして会社にとっても
絶対に負けることができない戦いになると思います。

ここで言う負けとは何か?
…「今の矜持を曲げた時」でしょう。

それは単なるグランプリの勝ち負けではなく、
姿勢の揺らぎでしょう。
歩みの迷いであり、信念の崩壊でしょう。

ライバルに勝てなくてもいい。
己に負ける姿だけはもう二度と見たくないです。






正直に言いますです。
先日GTでCRZがプリウスに勝利目前で敗れた姿を見て
私は笑いが止まらなかったのです。

他人のやる事を見て、慌てて泥縄的に何かをする。
一時期から始まったこの会社の一番悪いところだと思っています。
トヨタがプリウスをGTに出すと聞き、一番乗りなどさせてなるものかと
慌てて買ってきたものとありもので仕立てたのがあのクルマ。
私はそういう認識をしております。

後出しで明らかに優位なパッケージを持ちながら結局敗れる…。
私は「神はいるんだなぁ」と思いました。
あれはおそらく神罰だったのだと思います。
あんな戦いに神のご加護などあるわけが無い、
前にも同じ事をしているのにまだ懲りないのか…と。
それがトップ独走からの無様な転落ということだったのだと。









今度のF1再挑戦。
願わくば「愚直な戦い」が見たいです。

今までのことを総括し、真に共感しうる愚直な戦いを。

かつてのホンダの良さはその愚直さでした。
そのひたむきに走り戦う姿に人は共感したのであって
レースや新技術はその一要素に過ぎないのです。




ようやく過去と向き合うことができたかもしれないホンダ。

その戦いの中でホンダのアイデンティティである愚直さを
表現してくれる可能性。

それをもって大いに期待をしたいと思います。






頑張れホンダ!

いつまでも応援しております!



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