我々のツアーでは、全てを専属の観光バスで移動、フランクフルト空港からスイスへ、
そしてフッセンをロマンチック街道のスタート点とし北上、ローテンブルグをこの街道の終点とし、
更にフランクフルト空港までのバスの旅だった。三日間で全約1150km(岡山―静岡間くらいを往復)観光したと思っていただけばよい。
多くの日本人が、押しかけ、そして満足して帰国している「お勧めコース」の一つである。
ロマンチック【romantic】を辞書で引くと、「現実を離れ、情緒的で甘美なさま。また、そのような事柄を好むさま。空想的。」と出てきた。
ちなみに、現在の「ロマンチック」という表現が、そういう意味で初めて使われたのは、ジャン・ジャック・ルソーの『孤独な散歩者の夢想』の「第五の散歩」の冒頭が最初で、近代の用法である。
本来、「ロマンティック街道」という名称は、「ローマへの巡礼の道」の意味である。もともとはローマ人たちによって作られた街道で、ローマへの道路網の一環として整備されたものなのである。
恋人たちの語らいのような「ロマンチック」からではなく、第二次大戦後、アメリカの将兵たちが家族とこの地方で盛んにバカンスを過ごしていたので、観光地として開発するために、この名でコースが設定された。
追記;
読者の中に、以前女性二人でドイツを旅した方がおられるのであるが、交通の比較的不便なこの地を個人的に旅されたのには頭の下がる思いがする。
しかし、ゆったりのんびりと旅を楽しまれたであろうと思うと羨ましくもあった。
その読者(ひこどんさん)から下記のコメントを頂いた。
ローテンブルグの城壁の中で、やっと見つけたホテルで一番高い部屋と安い部屋が残っているがどちらにしますかと聞かれ、
即 安い部屋と答えたので、シャワーもなくベットと小さな机がある狭い部屋に通された。
貴方が泊まったロマンチックな部屋とは違い隣の部屋へのノブがあるのに開かずなにやら恐ろしいような部屋でした。
しかし 疲れていたので怖いと思う間もなく寝てしまいましたが。朝食付 2名 72マルク≒3900円でした。 “一人二千円足らずですか・・・驚きました!朝食代込みでね・・・!!“
おまけ;「ロマンチック街道」について、ウィキペディア(Wikipedia)より。
“ ロマンティック街道(Romantische Straße, ロマンチック街道とも)は、ドイツのヴュルツブルクからフュッセンまでの366kmの街道ルートである。
「観光街道」=>Ferienstraße - 休暇街道。ドイツでは150以上のこうした観光コースがある。
ここでの街道とは、そのような1本の道があるというのではない。ほぼ直線状に連なったドイツの観光名所を地図の上でつなげ、続けて観光するのに便利なように案内した順路のようなもの。
ロマンティック街道は街道沿いに点在する中世都市(ローテンブルク、ディンケルスビュールなど)や、
美しい城(ノイシュヴァンシュタイン城、ハールベルク城など)、宗教建築(ヴィュルツブルクの大司教館やヴィースの教会など)、
工芸品(クレクリンゲンのマリア昇天の祭壇など)が点在し、フランケン・ワインやドナウ川のます料理など観光資源が豊富なルートで、最も人気の高い観光街道の一つである。
ロマンティック街道はローテンブルクで人気の観光街道古城街道と交差する。 移動には自転車、バス、マイカーなど多くの異なる可能性がこのルートにはあるが、町々を観光する時間を取りながら運行される定期観光バスもある。“
(調べてみると、個人的な旅行では、この定期観光バスが最も適した交通手段のよう思える、一方、鉄道での移動は、本数が少ない関係で接続が悪く、あまり便利ではない)