龍体力学覚え書き

中央競馬メインレース雑感・ジョギング日誌・夢日記・読書備忘録、アレルギー持ちのぼやき、その他諸々

「BORN TO RUN(走るために生まれた)」

2017-07-06 19:08:36 | book
「BORN TO RUN(走るために生まれた)」(クリストファー・マクドゥーガル著)を読了(平成29年32冊目)。

書店のジョギング本コーナーなどでよく見かけていた本。単純にウルトラマラソンへと人を誘おうとする本か?・・・と感じて、ことさら手にとることもないままだったが、本の帯に

「最高のシューズは最悪である」

と書いてあり、せっかくそれまで履いていたシューズの倍の定価のものを買ったら、足の爪へのトラブルが増えてしまったことから、どれどれ騙されたつもりで読んでみるかと購入した。安っぽいシューズの存在価値を後押ししてくれるようなことが書いてあるかも?・・・と期待して。

でもって本の中身だが、記述が右往左往するので、とりあえず読みづらい。そもそもヨーロッパ系(独・仏・中欧)の著者の本は、訳者との相性の問題なのだとしても、読みづらさに何とか耐えられるのだが、英米系の翻訳本はどうも苦手。

とくにアメリカ大陸由来のものは、本当に苦手(「トムソーヤーの冒険」も途中で投げ出した)。まず読書スピードが極度に落ちる。カルロス・カスタネダのオカルト本も、なかなか読みづらかったのでメキシコ系も同様なのだ。行間のあいた本でも脳が拒否するというか、とにかくスムースに読めない。

そういうわけでアメリカとメキシコが舞台であるこの本にも当然苦戦した。


何年か前にNHKの「地球イチバン」(だったか?)にて、この本に登場するタラウマラ族に関しては目にしたことがあったのを思い出し、レースの情景などのイメージ付けはしやすくなった。さすがNHK。テレビ放送と書籍をリンクさせていたようだ。

ただ登場人物たちはみな魅力的。変わり者で。

その変人たちの中でも、スコット・ジュレクはとりわけ興味惹かれた。ベジタリアンなのに超絶なウルトラランナーなんて、なかなか人を憧れさせる要素だ。自伝本も出ているようだが、同じ出版社(NHK)から似たようなコンセプトで出されており、読みづらさがしのばれる・・・。

まあ過酷極まりない条件下で頑張る行為にうっとり出来るかどうかは好みの問題。ただ、ダラダラとでも一応ジョギングすることを厭わなくなった今の自分には、完全に全くの無駄な読書だったわけではない。

今後もっとシンプルなシューズを試す気分にもなったし、10何年前のように今よりも肉や乳製品を減らす食生活に戻るタイミングがやってきたのかもしれない・・・。

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