【 コース設定のポイント 】
まず、参加するオートバイとライダーの技量レベルに合わせて、参加する全員が楽しんで完走できるコースである事を大切にしている。それに、当日の練習メニューを反映した内容にする事、左右のターンを同程度入れて、低速から高速のセクションまで、様々なテクニックが要求される事も大切だ。
更に、これは私個人の考えだけど、コース設定に使用するパイロン(コーン)は、可能な限り少な目にして、簡潔な配置になるようにしている。
というのも、タイムトライアルコースの設計は作曲であり、ライダーとオートバイはその曲を奏でる奏者だと考えているからで、コース設計に秘められた意図や魂を自由に解釈し、思いのまま楽しんで欲しいからだ。
では、実例として、先日の自由練習会でのコース(パイロン配置)図を見て欲しい。
丸印( 〇 )がパイロンを示し、左端のミニコーンを除き、合計15本、区別しやす様に黄色、青色、白色、緑色、赤色と、コースの場所によって使い分けている。
映像でも紹介しよう。
https://www.facebook.com/hiroyuki.kobayashi.7771/videos/962601207128653/?l=6549012275184944163
【 当日のタイムトライアルのコースは 】
コース幅は 40m少々、
朝から降り続けている雨のため、路面全面はウェット(濡)
しかし、参加者は全員がベテラン(リハビリ中)揃いだから、比較的速度の乗る難度は少し高目なコース設定とした。
いつもながら、アクセルONでの円弧ラインでセクションをクリアする設定で、直立走行は存在せず、バンクさせて全開を強要(?)するコース設定を基本とし、今回のゴール間際のフリーターンのエリアはかなり狭くなっている。
スタートからは暫くは比較的高速セクション(赤色線)が続くが、殆どバンクさせたまま、しかも障害物(中央の黄色パイロン)をアクセル一つでクリアするライン取りが実現できるとスムーズで最も安全でタイムが出る。
中間部分(青色線)は中速セクション。ここでも速度を保ったままスムーズにオートバイを前へと進める必要がある、が、高速セクション以上に次のターン(パイロン)へのロスの無い繋がりが必要になる。
最後のセクション(オレンジ色線)は低速セクション。でも速度を落とし過ぎてロスはしたくない。
特に、フリーターンセクションは難しい。
参加者のレベルに合わせた難易度にした事もあって、スタート&ゴールエリアを仕切ったミニコーン(パイロン)が邪魔になる。かと言って広くて楽なエリアまで行くのはシャク(ロス♪)だ。
そうして、左へバンクさせたままゴールエリアへと突入。
ゴールエリアの中では、無事に完走できた安堵感の他、ロスをした(失敗した)個所を思い返し、次の第2ヒート(通常は2回のタイム測定)に向けて対策を練るのです。
※ コース図を公開する前に注意(?)です。
※ 運転に自信の無い方でも、気軽に参加して下さい。あなたの技量のレベルに合わせたコース設定を行ない、必ず完走可能にします。