GRA 公式ブログ・サイト

NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

脱・「 ジムカーナ 」、残りわずか

2018-12-04 19:19:25 | GRA活動の目標達成

『 変更手配の現状 』

先日報告の通り、NPO法人 GRA は、定款上の“名称”と“目的”の変更申請を行ない、NPO法人を管轄する 内閣府(地方行政が代行)から認証の案内が届きました。




残る手配は、最初に法人登記を管轄する法務局へ行き、定款の「名称変更」と「目的変更」の申請を所定の書類と資料を添えて行ない、それが受理され次第、改めて兵庫県庁へ認証の報告書類を届ける必要があります。

残り、申請書を 2通、資料 2通、証明書 2通、そして報告書を 1通作成して、各行政機関へ各々手配をして、それらを12月14日までに終えれば無事に 脱・「ジムカーナ」は完了します。


『 変更の目的 』

先日の案内の補足になりますが、「ジムカーナ」という枠から外れて、広く一般のライダーの方やそのご家族や友人などの関係者の方々へ、“ いつまでも、楽しく、安全に楽しめる オートバイライフ ” を伝え広める為、定款上の“名称”と“目的”も変更して、その活動に専心していくのが変更の目的です。






追記・『 ジムカーナについて 』

最初に伝えたい事は、私自身は今も「ジムカーナ」を愛しているという事です。
それは、私にとっての「ジムカーナ」とは、初心者のライダーが、市販されているオートバイのまま参加出来て、オートバイが持つ様々な優れた運動特性を活かし、思いのまま創意工夫して最適な走行ラインを見つけ出す知的ゲームであり、観ている人達も一緒に楽しめる芸術だと信じているからです。

それ故に、1991年に GRA を設立した当初から、“ ジムカーナ文化の創造 ”を活動目標に掲げて、積極的に 講習会や練習会の企画・開催運営から、北海道から沖縄の全国を転戦するシリーズ戦の企画・開催運営を行ない、同時に過剰な改造を抑制する『車両レギュレーション』(1993年)の制定などを通じて、適正と考えるジムカーナの普及活動に努めてきました。


ただ、その一方で、他団体が開催するジムカーナでは、エンジン本体から外装全般に及ぶ大幅な改造がされた車両で、初級ライダーには完走が不可能な程にタイトなセクションと、創意工夫の余地の少ない単純な走行コースで、単にタイムだけを争う競技として広められていきました。

それは、私達の信じる「ジムカーナ」とは異なり、美しさや創造性に欠け、広く一般のライダーだけでなく社会全般に対して誤ったイメージを伝えてしまう面があり、それは私達の活動の目的さえ誤って受け取られる事に繋がります。


そこで、「ジムカーナ文化の創造」という当初の活動目標から、別の方向への模索を行ない続けて、2010年の『 第3期・脱皮計画 』で “ いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ環境の実現 ”と“ そのオートバイ環境を創る活動をする人の育成 ”へと方向転換を行なって参りました。

『 第3期・脱皮計画 』以前から、「ジムカーナ」という文字は活動目標やイベント企画内容から外れていましたが、未練がましかったのでしょう、ようやく 「ジムカーナ」の文字を“名称”と“目的”から正式に外す決断に至った次第です。

これからは、私達が信じる「ジムカーナ」で培ったオートバイライディングの楽しさや美しさを、オートバイの物理的な法則や機械的な原理を交えながら、初級ライダーからベテランライダーまで、市街地走行からツーリング走行で確実に役立つ情報やヒントの発信を行ない、ライダーと周囲の方々を含めて“ いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ ”の提案に努めて参りますので、どうぞ 新生・GRA の今後の活動にご注目とご期待・ご関心のほど、宜しくお願いします。

NPO法人 GRA 代表理事 小林 裕之

【 関連資料 】
〇 1991年発「ジムカーナ文化創造の案内」(GRA発足の案内書)
http://gra-npo.org/policy/policy_data/inauguration.html

〇 1993年発「GRA・車両レギュレーション」
http://gra-npo.org/schedule/regulation/regulation.html

〇 2010年発「第3期・脱皮計画」
http://gra-npo.org/policy/policy_data/dappi3.html

〇 1991~2018年「走行コース図一覧」
http://gra-npo.org/document/course_table.html