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『 セミナー 』 参加した人の 「 感想文 」です (2019年 11月 8日)

2019-11-12 00:35:52 | イベント参加感想文&お便り

 
2019/11/8 整備・セッティングセミナー
  
中ノ島公会堂での整備・セッティングセミナーです。
ざっくりのセミナー内容は決まっているものの、基本的には参加者の疑問について代表の小林さんとディスカッションする形式です。
  
やや、遅れての参加となりましたが、お題はフロント周りのセッティングとのこと。
すでにホワイトボードにはバネ下重量と路面追従性について描かれていました。
もうお一人の参加者さんのリクエストでしょうか、キャスター角とトレール量について話し合われていました。
私は以前のセミナーで詳しく伺いましたので、復習として聞き役にまわりました。
  
ステムの中心軸から延びる対地キャスター角、そしてタイヤ接地点までのトレール量により直進安定性と旋回性のバランスがとれるのですが、詳しくは私の説明よりも
実際にセミナーで、ご自身の推測と会話で納得していただく事が一番だと思います。
    
話を聞いているうちに新たに「キャスターアクション」なる言葉が出てきました。
内容をまとめると、車体をバンクさせることにより、ハンドルがバンクした方向に向いて切れていく現象のことのようです。
   
バイクに乗っていれば当たり前の動作ですが、なぜそのような動きが発生し、その動きがどのように自分のバイクや乗り方に影響していくのか、小林さんとの会話の
中で解き明かして理解が進むことが非常に楽しい場なのです。
    
このセミナーで得られた内容で、どんどんバイクのセッティングも整備内容も充実して、理想とする走り方もできるようになってきました。
このセミナーは会話と理解で行うマシンセッティングです。
必ず来月のセミナーにも参加したいと思います。
 
 
兵庫県  U さん


< セミナー担当講師より >
 

こんばんは   U さん


この度は、急な打診にも関わらず、早速に 『 セミナー 』の 「 感想文 」を作成して
送付までして下さり、大変にありがとうございます。

一両日中には、今回頂戴した 「 感想文 」を掲載して、この 『 セミナー 』の 内容を
多くのライダーへ知らせる 良い材料にする予定ですので、どうぞ よろしくお願いします。






                                                     


『 整備・セッティング セミナー 』 開催リポート ( 2019年 11月 8日 )

2019-11-12 00:19:11 | イベント活動・報告

   
    はい、今日のセミナーも、無事に終了して、先ほど、帰宅しました。
    始める前は、途中、セミナーで交わされている内容を、ホワイトボードの画像をアップする
    などして、報告するつもりではいたのですが ・・・・

    このセミナーって、意外に 心が熱くなるもので、会場の貸出時間のリミット、21時30分
    ギリギリまで話が尽きません。

    申し訳ありません、次回、再度トライします。



『 セミナーって? 』

既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、セミナーといっても、事前に用意した原稿や材料を元にする講義とは全く違う方式で進めているのが、一番の大きな特徴だと思っています。

では、どんな題材や話題でセミナーが行なわれるかと言えば、事前には決めず、来場した人の質問や疑問に応える方式で始まります。
質問があったとしても、よくある学校の先生の様に、「それはこうで、こうなっているから、こうです」という話は基本的にしません。
質問した人が何故そんな質問をしているのか、どこまでは理解していてどこから分からないのかを確認して、その人の理解の速度に合わせて一緒になって考える方式です。
    
一緒になって考えるというのは 難しい方法で、相手の目線や理解の目線と一緒になって課題を考え直し、半歩先 ステップ を指さして、ここはどうだろう? と問い掛けながら、その周辺の話題も一緒に盛り付けて、理解度を深めて、また同じ様な道を辿って理解できる様に努めているからです。



『 セミナーの楽しさの理由 』

上から目線でモノゴトを伝える(言うのは)のは簡単で、相手の目線の中で進めるのは、自分自身の理解や説明能力が十分以上に無いと無理で、その為 時々、何年も行なって、十分に理解している事柄でも、一瞬、登るのが難しい険しい山の様に見える事もあります。

ただ、そういう過程を辿るからこそ、モノゴトの理解が深まり、それを活かして Webサイトページ作りが出来て、セミナーに参加できない方々と一緒になって オートバイを考える 基本的なスタイルを鍛える事に繋がっていると、いつもながら 強く感じています。

今回の 質問から発展していった話題の例を挙げると、【 キャスターアクションとは 】 【 キャスター角 25~30度の違いの中で、大きな特性の違いが出る理由 】 【 キャスター角の違いから何故 操縦性の違いが生まれるか 】 【 フロントの車高 1mm の違いで、何故 大きな違いうが生まれるかを、とキャスターアクション、トレールとの関係から考えてみる 】【 パラ陸上用の車イスの キャスター角とステアリングダンパー 】【 最適なダンパー設定とドアダンパーの密接な関連性 】など等でした。

来場した人は 決して エンジニアでも 物理学の専門家ではありません。 普通のオートバイ好きなライダーで、もっと好きでいたいと考えている人達です。
そんな人達と、一緒になって、オートバイに関する話題を、アチコチと寄り道しながら、話をしていると、時間が一気に過ぎてしまうのです。

それが、このセミナーの楽しさです。
以上、簡単ですが 報告とします。


                                 セミナー担当講師    小林 裕之