この一週間の全世界での新規感染者数は、一日あたりの平均で約 635,000人となり、前週よりも 約 7,000人増え、前々週とほぼ同じ平均感染者数ですが、国によって大きな違いが生まれています。
大統領選後の政情不安定が続く米国では、一日で30万人近い新規感染者が報告されるなど、ワクチン接種開始策などに関わらず国民の不安が増しています。更に、隣国のカナダでは、一か月まえの 2倍近い新規感染者数が報告されるなど、年末に向けての感染拡大を記録しています。それら北米の国々以上に不安な状態は欧州です。特に英国では一か月前の 4倍の新規感染者が連日報告されるなど、年末の強制的なロックダウン措置にも関わらず拡大を続けています。その煽りを受け、隣国のアイルランドはひと月前の 20倍以上の新規感染者が報告され、同国にとっては過去最大の感染危機、他EU諸国以上に深刻な状況を迎えています。
そして、海を隔てた EU諸国の状況は、各国共に 都市や地域に分けて段階的なロックダウンを12月当初から導入していたにも関わらず、感染の勢いを抑制できず、生活への不満からデモや暴動等の動きがより多く散見されています。特に、フランスとドイツでは各種メディアで報道される通り、感染抑制は進まずに、更に厳しいロックダウン政策が導入される可能性が高いと思われます。
一方、東欧およびバルカン半島諸国、中東諸国へ目を移すと、チェコとスロバキアなどは拡大傾向ですが、オーストリアやクロアチアなどのバルカン半島諸国では抑制気味で減少を見せていますが、ロシアやイラン、トルコは 報告数の変動を抑えたまま安定から抑制へと進めている一方で、イスラエルは大変に深刻な状況です。一月前の5倍以上の新規感染者数を報告しているだけでなく、米国以上に高い【感染密度】を記録しており、同国の医療体制にかなり深刻な影響を与えている事が推察されます。
それ以外の諸国では、南アフリカや中米のパナマなどでは感染拡大を記録し続けており、単に 変異型ウイルスの発見以外に、基本的な感染抑制対策や医療体制の保持などで長期に亘る負荷が掛かり続けており、完全抑制までの道程を考えると心配が募る状況です。
出典 : OCHA
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