世の中には、利益の為ではなく、社会の為に尽力している方々や団体があります。 そんな活動を行なっているNPO法人を、機会がある度に紹介していきます。 みなさんにとって何等かの参考になる事を願っています。
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『 NPO法人 ヌジュミ 』
NPO法人 ヌジュミは、ギャンブル依存症による各種の問題行動に苦しむ女性患者を支援する目的で、2007年、横浜市内に設立された日本で唯一の法人で、独自の回復プログラムによる通所セミナーや相談など、施設でのデイケアサービスを無料で提供しています。
設立のきっかけには、同法人代表で施設長である田上啓子 氏自身がギャンブル障害に苦しんだ経験がある事で、その経験を同じ障害で苦しむ人々の為に活かしたいとの願いからです。
同氏は、20代から30代を通じ、ゲーム喫茶のポーカーゲームやパチンコにはまり、2000万円近くをつぎ込んだ経験を持ち、その障害から抜け出す為に受けた様々な体験を活かして、同じギャンブル障害に苦しむ女性を助けたい一念から始められたようです。
氏の言葉からは、「 ギャンブル障害は人間関係に起因する病、特に女性の場合には “ 女だてらにギャンブルなんて ” という社会風潮も重なり、孤立して更に障害を深めて困窮している人が多い 」という状況が伺えます。
『 ギャンブル障害について 』
厚生労働省の発表資料によれば、国内のアルコール依存症の人は約109万人で、ネット依存が約 421万人とされる中、“ギャンブル依存” は 約536万人と最も多い。 更に、アルコール依存症者が治療を受けた場合の幻覚を伴う離脱症状が 10日間と言われるのに対して、ギャンブル依存症者の場合には 3ヶ月近く続くと医療機関からの報告がある程に深刻です。
この様な現状に陥っている原因には、ギャンブルであるパチンコを “遊戯” として扱う政策を長年行なう等、世界中の ギャンブル用機器の 約64% が国内に存在している事も大きな要因でしょう。
それと同時に、政策の後押しによって、ギャンブル障害が個人や社会に与える被害の深刻さから目をそむけ、個人の問題として無視し続けた事にも、障害を負った多くの人々を生んだ原因があります。
障害を誰でも罹患する可能性のある病気の一つとして理解して、その障害を和らげ、一人ひとりを苦しみから助ける国民的意識や構造が求められています。
『 最後に 』
共に過ごす社会を良くしていくに、とかく設備の導入や法整備が注目を集めがちですが、最も大切な事は 私達一人ひとりの日々の認識や理解と行動だと思います。
その思いを活かす形のひとつとして、数多くの方々が借金を負ってまでして、NPO法人を設立して活動されている事を理解して支援される事を願います。
【 NPO法人 ヌジュミ 】
□ 法人WebサイトTopページ ・・ http://nujyumi.la.coocan.jp/
□ 法人概要 ・・ http://nujyumi.la.coocan.jp/womancare1st.html
□ 支援・寄付の窓口 ・・ http://nujyumi.la.coocan.jp/Please-to-help.html
□ 法人紹介記事(産経新聞) ・・
https://www.sankei.com/life/news/180406/lif1804060021-n1.html
□ 法人紹介記事(TBSラジオ)・・ https://www.tbsradio.jp/57946
□ 法人紹介サイト(東京都社会福祉協議会)・・
http://fukushi-portal.tokyo/archives/265/
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