『 都道府県別、感染被害一覧 』
既に “第8波” が始まっていますが、行政やメディアは 過去の “第6波” や “第7波” の時と同じ様な捉え方をして、国民にも同様な対応を行なう様に伝えていますが、これは大きな誤りです。今回の “第8波” は、過去の感染傾向とは異なる事を最初に伝えるべきです。
■ 北海道や長野県、山梨県では感染減少へと転じる
■ 都市圏を始め、殆どの都道府県は今後が感染拡大本番に
過去の感染拡大は、大都市圏の人口密集地で発生した為、感染拡大の広がり方も急激で、都市圏での医療体制の充実に注目を集めていましたが、“第8波” は異なります。“第8波” では、北海道や長野県などで過去に例なない程に急激な感染拡大を記録しています。ただ、大都市圏よりも人口が少ない地域であった為に、新規感染者数の増加ペースは “第7波” より穏やかでした。しかし、大都市圏と比較して、医療対応体制は充分とは言えない上に、未体験の感染者数が発生してしまった為、結果として 多くの死亡者数を記録し始めており、今後しばらくはこの傾向が続くでしょう。
変異種[BQ.1]の検出が増えている今、北海道や長野県、山梨県 以外の 都道府県での感染拡大は更に続くと思われます。そして、東京都や大阪府など、人口密集地域での感染拡大が本格化すれば、“第7波” を超える感染拡大を記録する事が充分に予測される段階に入っています。つまり、“第8波” は これからが感染拡大の本番に入ると思われます。
※ 感染の状況は「新規感染者数」で判断するのではなく、【感染密度】で行なうべきです。そして、実際の被害の状況判断は、死亡者数ではなく【死亡者割合】(人口あたりの死亡者数割合)で判断すべきです。
※ 「都道府県別退院者数」は、10月以降、厚生労働省の発表値にエラーが発生している推察でき、この項目の数値は信用できないと思われます。
『 都道府県別、人口あたり 治療中患者数、重症者数、死亡者数 』
最も注目すべきは、紫色線が示す【死亡者割合】(人口あたりの「死亡者数」の増加度)です。過去最多の感染被害を記録した、北海道と青森県での【死亡者割合】が深刻な結果を示していて、続いて青森県や岩手県、宮城県など感染拡大した東北地方でも人口比で多くの人が亡くなっています。
一方、連続して最も多くの「新規感染者数」を記録し続けている北海道ですが、【増加治療者数割合】は殆ど変動が無く、充分に治療を受けらずに人が多い事を示しており、それが日本で最多の「人口あたり死亡者数」を記録する要因にもなっていると危惧します。
■ 感染爆発の北海道や秋田県などで深刻な死亡者割合
■ 島根県や大阪府、沖縄県で人口あたり治療者数が増加
国民の信任を受けた政府行政の責任は、現在の状況を、客観的な数値を挙げて、誠実で公正な立場で説明を行ない、次に行政として採る対策や指針を発表する事です。 それを怠り、事実を公表せず、ただ「感染対策を充分に行なうように」と発表するだけでは、国民から委託された業務を行なう公務員に適した態度とは言えないでしょう。
「新規感染者数」が全国的に増加している事を話題にせず、現在での多くの方が亡くなっている事態に触れず、更に感染被害が増加した場合の具体的な方策を示さず、ただ “全国旅行支援” で国民の不満解消と経済回復を図るのでは誠実な対応とは言えません。具体的な数字を挙げて、企画している対策や必要な協力について説明を始めるべきです。
出典 : 厚生労働省
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