3/11 ~ 3/17 の一週間の全世界での新規感染者数は、一日あたりの平均で約 44.8万人となり、前週の約 34.2 万人より10万人以上も多く増えていて、1ヶ月前、2月初旬に 1週間あたり 約 42万人の新規報告者が発生した当時に戻っています。
先週から拡大する結果になっていましたが、今週になって更に一気に感染拡大した最大の要因として “ 変異株 ” に注目する必要があります。その理由は、世界各地では今もロックダウン規制が採られている国が多く、マスクの習慣も馴染み、ワクチン接種が進んでいる中、ウイルスの変化による要因が最も疑うべき要素だからです。
世界全体では感染拡大している事がはっきりしていますが、その大きな原因となっている国や地域は欧州からバルカン半島、そして中東にかけた一帯の地域の国々などです。
例えば、オランダ、フランス、ベルギー、ポーランドからオーストリア、ウクライン、イタリア、ギリシャ、そしてセルビアやブルガリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナなどの国々では拡大を続けています。 そして、高い新規感染者率を記録していた UAEやカタール、バーレーンなどでは感染抑制は殆ど示していません。
メディア報道で注目される 米国やドイツ、ロシアは 2週間前までは抑制傾向を残していましたが、その後は “下げ止まり” 状態に陥っており、日本での “下げ止まり” と同じ時期に同じ状態を示している点が興味深い点で、ここからも “変異株” への疑念が生まれています。一方、人口あたりのワクチン接種率の高さで注目されている 英国とイスラエル では 感染抑制が進んでいます。が、同様に高い接種率を残し続けている UAE では高い感染率が一向に下がらない点が注目されるべき点です。社会体制などの違いがあるにせよ、ワクチン接種だけでは抑制できない結果として記録しておくべき事です。
この様に、世界全体での新型コロナウイルス抑制は進まず、逆に拡大している現実がある中、各国政府は国民の不満や不安を抑えて政権安定を目指す必要上、ワクチン接種やワクチン接種パスポート(接種証明で国外移動を簡便化する仕組み)などを進めようとしていますが、真に必要な事は 抑制が進まず拡大している要因を世界各国が協力して分析や研究を進め、有効な解決策を一緒に進めていく事であるのは間違いありません。
この様な状況の中、有効な分析や打開策を進めずに、IOC の圧力に押されて「感染抑制を果たした結果としての世界スポーツの祭典」と謳うイベントを開催する事は再検討すべきでしょう。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」( https://www.unocha.org/ )の事です。
New infection case transition table by country and day A~H
出典 : #OCHA
#COVID19
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