人口1億人あたりの新規感染者数【感染密度】で各国で比較しなければ、感染被害の深刻さの違いは見えません。
どの国も、その医療体制は自国民の為、人口に合わせて整えられています。その為、人口あたりの新規感染者を比較する事で、その国の医療体制に掛かっている負担の大きさや患者一人に掛けられる医療資源や人員の余裕が推測できます。
一時過酷な状況に陥っていたアイルランドは、その状況を抜け出していますが、米国や英国と同程度に深刻な状況で、医療体制の違いから亡くなる人が多くなる事を危惧されます。
アイルランドと同様に過酷な状況に陥っている国はイスラエルです。 恐らく、昨年、国交を回復させたUAEなど中東諸国との交流をきっかけに、一気に拡大した感染を抑制できずに12月に入り、早急に手配を進めたワクチン接種にも関わらず、市中感染を抑制出来ていない状況が表れていると推察できます。同様に、UAEでも、一時は抑制されてた【感染密度】が、改めて拡大の傾向を示している事からも、両国間の交流が窺われます。
また、EU各国では、感染状況に応じて、各国共に、地域別に段階的な規制を導入していますが、その効果は未だ表れておらず、ドイツの様に公共の場でのマスクは “医療用マスク” の指定処置へと進めています。 ただ、この処置から判る事は、医療用という特別な規格のマスクを事前に手配していて、感染拡大時の処置として事前想定をしていた事が分かります。 事前想定せず、慌てて規制や法律を決める国とは違う面が見えてきます。
なお、イスラエルと同様に厳しい値を示し続けている国は、ポルトガルと、フランスとスペインに挟まれた小国・アンドラ公国ですが、それら状況の厳しい国の報道が無い事が強く懸念されます。単に、国毎に感染者数や死亡者数で報道する癖のあるメディアと、それらの数字だいけで判断をする私達・市民は視野を広げる必要があります。
出典 : OCHA
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