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NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

GRA活動報告書 「 2018年、そして 2019年へ 」

2019-01-08 20:39:54 | GRA活動の案内


『 走行イベントからの脱却 』

「文化の創造」で始まり、「環境と人の育成」へと目標を高めていますが、オートバイで走るイベントの開催だけではその目標の達成は困難である事を見つめ直し、Web発信などによる啓発・啓蒙活動へ本格的に舵を切り、月に一度の公開ミーティング講習などを始めたのが 2018年でした。

2019年は、走行イベントにだけに注目されるのではなく、知識や情報、考え方の発信や交流の場を積極的に設けている法人として注目される事を目指していく考えです。
それによって、活動目標である 「いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ環境の育成」と「 その環境を守り育てる人の育成 」の達成へ繋がると信じています。


『 定款変更と理事交替 』

「ジムカーナ」という言葉は、設立以来は大きな夢を抱いて全国各地での開催まで行なって振興してきましたが、今や改造車とトリッキーなコース設定のイメージだけが浸透し、この言葉を法人名称や定款にあると活動の妨げになると判断され、2018年12月19日、名称と定款の変更が認証されました。

2019年は、過去の経験を基に、「環境と人の育成」という活動目標へ向けて進んでいきます。

また同時に、長年に亘り活動に貢献し続けてくれた 田中 理事が本人の意向により退任され、新しく西光 理事を迎えた事を内閣府から認証を受けました。
田中さんは、イベント開催活動が最も多かった 1997年当時より事務局活動をサポートしてくださり、法人になってからは 理事として積極的に事務局活動を支え続け、三度の脱皮計画を実行して現在の姿まで活動を進められたのも 田中さんのお蔭です。 この GRAがある限り、皆さんも田中さんの功績を忘れないで下さる様に願います。


『 収支報告と経理課題 』

別紙「決済報告書」で記載の通り、2015年の好転以降、借入金の返済も順調に進むなど収支状態は良好と言えます。この好転の最大の要因は“ 寄付金 ”収入で、NPO法人活動としては一般的な姿になっていると言えます。

2019年は、郵便の“定期小為替”での送金を始めとして、GRAの活動の認識の広まりと共に収支状態が更に健全になる事を願っていますし、皆さんからの引き続きのご支援をお待ちしています。


『 意見と支援を願います 』

以上、NPO法人GRAは、2019年も活動目標の達成に向けて活動を進めていきます。
どうぞ、この活動や発信内容などについての意見や、活動に運営スタッフとして加わっての支援、そして寄付金の支援などを広くお待ちしております。

同時に、このGRAの活動に興味と関心を変わらず抱き続けて下さる事を願います。

NPO法人GRA 代表理事 小林 裕之


【 関連資料 】 

〇 定款変更内容の詳細は ・・「脱・ジムカーナについて」をご覧ください
http://gra-npo.org/policy/policy_data/bye_gymkhana.html

〇 2018年度 『 決済報告書 』(収支報告)はこちらをご覧ください
http://gra-npo.org/data/accounting/kh2018.html




呪われた? 妖怪ガレージ

2019-01-01 02:31:45 | 人になれない、独り言
“ 心 ”基本講座用 草稿文章です
ジャンル : 【 人になれない、独り言 】(仮称)
タイトル : 「 呪われた? 妖怪ガレージ 」

*** 以下 草稿文章 ***


『 妖怪ガレージの生まれは 1995年 』

1月17日、阪神淡路大震災により、それまで住んでいた住居(賃貸)が全壊となり、住居で保管していた GRAでイベント開催用機材、鉄骨パイク組立式テント・2張り、サポート企業様の会場内展示用たれ幕、他器材一式の他に、オートバイ整備に欠かせないエアコンプレッサーやスペアホイール一式、スペアタイヤにペール缶入りエンジンオイル、それに軽整備から重整備までの工具一式等、オートバイを整備して維持する為の機材の移転・保管先探しが必要になった。

会社が休みの土・日曜日を使って、大きく被害を受けた市内を探し回った。
次に住む住居にテントやエアコンプレッサー、オイルは持ち込めないだろうから、住居と保管庫は別に探さなくてはならない。
けれども、家具などの家庭器具の一時保管庫として使えそうな安くて小さな物件は全壊になっていて、残っている物件やコンテナ等は既に成約済みになっている。
そんな中、大きな被害を受けず成約せずに残っていた物件に巡り会えた。それは「事務所」として出されていた物件で、広さは 7坪、提示家賃は 7万円と全壊となった住居の倍の金額で、商用施設だから補償金もそれなりの高額だ。
でも、破損せずに残っている物件は少ない上に、そこは 道路に面した1Fの物件だから、オートバイも保管できるので、3月、賃貸契約を交わした。

それ以来、その事務所は僕のオートバイ整備の基地となり、人呼んで“妖怪ガレージ”となった。
新住居から約4㎞ 離れているので、毎日オートバイを触る事は難しくなったけど、オートバイを触り出したら一日中でも集中して整備する習慣が身についた。
そんな楽しさを覚えると、友人や知人のオートバイもより良い状態へと整備してあげる“ 場所 ”にしたくなった。 でも、それが新たな“ 呪われた? 妖怪ガレージ ”を生む原因にもなった。


『 妖怪ガレージ講座 』

講座と言っても、GRAのイベントではない。
オートバイの正しい整備とセッティングに関心のありそうな人を誘い、同意を得た人の車両を題材に、オーナー自身の手を使って、知人のサポートを受けながら本格的な整備を行なう個人イベントだ。
当然、交換用部品の手配と購入はオーナー自身が行ない、僕自身は一切お金は受け取らない。それが僕の主義だ。

そんな“ 妖怪ガレージ講座 ”のメニューは、一般のユーザーから見れば重整備ばかりで、最も簡単な整備がフロントフォークの分解整備で、ステムベアリングの交換整備やスイングアームピポットベアリングの交換整備、リアサスペンションユニット関連の分解整備、キャブレターの分解整備などだ。
複数のメニューをオーナーを含めて計5名で行なう事もあったけど、作業時間は 朝の9時から始めて確認走行を含めて 夜11時までが標準。 作業時間が読めなくなる可能性の高いエンジン分解整備は行なわなかった。

そんな“ 妖怪ガレージ講座 ”に参加した“ 車両 ”は、延べ 30台以上で、当日の確認走行でもOK! だったし、後日確認した際にも問題は発生していないが、一番の成果は、オーナーを含めると車両数以上の人達が分解整備を目の当たりにして、自身の手を使って整備を行なった事が良い体験になったと確信している。

が、何故かすっきりしない気持ちなのだ。


『 年賀状が欲しい訳ではない、が・・ 』


“ 妖怪ガレージ講座 ”では、僕自身の良い体験になっている。
実際に様々な車両の状態を確認する事で、各メーカー毎の設計の癖や組み立ての不良が見えてきたし、整備の前後の変化を数多く目の当たりにする事で実車の動きを観れば状態も予測できる様になった。

しかし、逆に満たされない気分、徒労感で落ち込んでしまった事も確かだ。
それは、“ 妖怪ガレージ講座 ”に車両を持ち込んでくれたオーナーの多くが、僕の個人的な援助でオートバイ整備と同時に何らかの知識や体験を得られたのに、講座の後の人間的な返礼行為に欠けていたのだ。

決して、何度もお礼の言葉や年賀状が欲しいのではなく、講座後の車両状態の報告とか、別に関心のある整備項目についての質問とか、一切無いというのは変でしょう。
これが、GRA開催のイベントであれば、参加者全員が協力を持ち寄って成立させるのが基本だから、そこまでは思わないけど、僕個人の援助で受けた事は個人的にきちんと返すのが礼儀だと信じているからだ。

だから、“ 妖怪ガレージ講座 ”を開催した後で微妙な距離感を感じる度、「 僕の人間性が悪いからか? 」と一人深く落ち込み、数年に亘り講座の開催をしなくなった。


『 それでも、開催する 』

それでも、“ 妖怪ガレージ講座 ”を開催する事に決めた。
それも、従来通りにガレージで行なう講座と、Web上で公開する講座の二通りで行なうのだ。

開催する理由は、オートバイを通じて素敵な人に出会いたいからだ。
実際、過去に開催した“ 妖怪ガレージ講座 ”では 3名の人間的な返礼の出来る人に出会えたし、その人に対しては人間的に尊敬の念を今も抱いているからだ。
それに、素敵な人に出会う為には、ただの知り合いの関係だけでなく、何かの行為を通じて確認できると信じているからだ。

リアルな“ 妖怪ガレージ講座 ”で出会えるのは10人に1人の割合だとして、Webでの講座であれば もっと低い割合になるのは確実だろう。
中には、知識だけを利用するのではなく流用する者もいるだろうし、一面だけを取り上げて中傷する者もいる筈だけど、人間的に尊敬できる素敵な人に出会う為には待っていてもだめで、自分から行動しなくてはだめ。
例え、100人の無礼者に出会っても、一人の人間的魅力のある人に出会える事に期待して生きていきたい。