今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

民主党代表戦「菅代表再選」

2010-09-15 | ひとりごと
2010年9月14日、民主党代表戦は、東京都内のホテルで開かれた臨時党大会で行なわれ、菅直人首相が小沢一郎前幹事長を破り再選された。
開票結果は、菅首相が721ポイントに対して、小沢氏が491ポイントで230ポイント差がついた。
菅首相は党員サポーター票で249ポイント対小沢氏51ポイントで約5倍の差をつけたのが大きいが、当初苦戦が予想された国会議員票でも僅かではあるが、12ポイント(6人の票)をつけた。
とはいえ、党員サポーター、地方議員、それから小沢支持と思われた国会議員が菅首相支持に回ったであろう人達についても、小沢氏を支持した議員が小沢氏の「カリスマ性や政治手腕が大きな魅力で、今の時代に必要」とか「経験豊富でリーダーシップがある」など、指導力を期待しているのに対して、菅氏支持の理由は、、”国民の民意”つまり、「政治と金についての説明責任」を果たしていない小沢氏が首相に就くのを国民が望んでいないからとか、菅首相が鳩山政権を継いで3ヶ月しかたっていないのに、「日本の首相がころころ代わるのはよくない」・・・など清潔さと政局の安定を望む・・・などとといった消極的理由の支持のようである。マスコミによっては、今回菅を支持するか小沢を支持するかの代表戦は「素人受けするか、玄人受けするかの違い」だろうと論じているが私もそう思う。結局、”国民の民意”を気にする人達によって選ばれた・・・つまり、「素人受けする」菅首相が選ばれたといっても過言ではないだろう。
国会の場で、又、国民の前で説明責任を果たしていないという小沢氏の献金疑惑問題等(ここ参照)については、日本最高の国家権力でもある検察が2度にもわたる強制捜査を行い総動員で長期間調べつくしたものの、証拠がなく2010年2月検察は小沢を「不起訴」処分にし、捜査を終結しているものである。
小沢氏の政治と金の疑惑問題に関して、本当に何もなかったのか、あったが証拠が見つからないだけであったのかなど私にはその真実を見極める力はない。しかし、小沢氏に対しては、何か他の政治家に対するのとは違った検察当局の執念と言うか怨念というかそのような異様なものが窺え、私には、最近の検察による「捜査の公平性」には非常に疑問が感じられる。現に小沢氏と同様に西松建設から献金を受け取った議員は多く居るようであり、二階俊博氏を除く自民党議員(尾身幸次など)に対し検察側が捜査の動きを見せておらず、マスメディアもその様なことについては何も伝えようとしない。又、これら小沢氏に関する報道が検察や自民党の意を汲んだマスメディアによる情報操作であるとの指摘さえもある。
国民の「民意」とは何か?
テレビや新聞などマスコミの「菅首相と小沢氏どちらが民主党代表(首相)として相応しいと思う?」かの質問に対しては、圧倒的に菅首相が選ばれているとして、代表戦が始まると同時にこれらマスコミではその結果が連日執拗に朝から晩まで報道されている。そして、それが民意であるとしている。しかし、ネットでは、その逆に小沢氏を選んでいる人の方が多いのであるが、テレビや新聞では余りそのことには触れようとしない。いや、無視しているといえる。
一般の国民が情報を得るのは、主としてはテレビや新聞・ネットが多いだろうが、ネットが発達したとはいえ、中でも新聞やテレビの影響力が大きいだろう。これらのメディアより情報を得ている多くの国民は、マスコミ等の伝える情報により考えが偏向させられてはいないだろうか?
保護責任者遺棄致死などの罪に問われている元タレント押尾学の裁判では、市民が芸能人を裁く初めての裁判員裁判が行なわれている(裁判員制度参照)。その中で、押尾被告の弁護人が裁判員へこう呼びかけていたのが非常に印象に残っている。
「裁判員の皆様にお願いがあります。押尾さんの事件はテレビなどでたびたび大きく報道され、ご覧になった方も多いと思います。報道の多くは悪いイメージで押尾さんのことを伝えています。刑事裁判の原則は「疑わしきは被告人の利益に」です。裁判員の皆様に疑問が残るようであれば、無罪としていただきたいと思います」・・・と。
ここで私が押尾被告のことをどうのこうの言うのではない。ただ、自分自身で、確かな情報を得るすべのない国民は、マスメディアが発達した今の時代、マスコミ等の報道に洗脳される可能性が非常に高くなってきているのは確かだろう。そこに、ある種の意図的目的を持ってメディアを利用しているようなことがあったり、そのつもりではなくてもテレビなどに出て発言しているコメンテーターやタレントなどのたいした情報をもたないのに勝手な個人的見解を述べているものがあったり、もし、メディアそのものが意図的に自分たちの考え方をそれとなく流したりしたとしたら・・・・。ちょっと、恐くなりませんか・・・。
冒頭のマンガは15日朝日新聞朝刊に掲載された針すなおの政治漫画である。タイトル「菅代表再選」の添え書きには「相撲道にのっとって手を差し伸べるか、それともやっぱり・・・」とある。
選挙前には政治献金疑惑のある小沢氏は「静かにしていて欲しい」と小沢に喧嘩を売り、代表戦でもあれだけ「国民の民意に反する人」と批判していた菅氏が、小沢氏を重要なポストにつけると思われないし、小沢氏も幹事長などの重要ポスト以外にありきたりのポストに就こうとは思わないだろう。菅氏が、小沢氏を重要ポストに就ければ、野党だけでなくマスコミや国民から非難されるだろうし、指導力のない菅氏の力では、小沢氏の協力なくして、これからの政局運営もままならないだろう。予算の成立など、ねじれ国会を乗り切ることも至難の業だろうと思っている。
今の日本のおかれている酷いデフレ状況の中で、衆参ねじれ国会の中、最も大事な参議院戦に敗戦しながら、誰もが責任をとらず、政治空白をつくっての、代表戦に勝ち、首相就任3ヶ月後の危機だけは乗り越えたものの、これから後、半年もつか1年もつか・・・?
小沢氏が選挙に敗れたとして、さっそく市場は、92円台の円高で菅氏の政治手腕を試しにかかってきている。もし、菅氏が国民の期待を裏切ってまともな政治が出来ず、日本の状況が今よりどんどん悪化したとしたら、それは、民意によってただクリーンなだけで指導力のない菅氏を選んだ国民の責任であり、又、そのような民意をつくりあげてきたマスコミ報道の有り方にも大きな責任が有るのではないか・・・と思うのだが・・・。
(画像は、9月15日朝日新聞朝刊より)
参考:
小沢一郎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E4%B8%80%E9%83%8E
「政治とカネ」 疑惑の閣僚こんなに(日本共産党)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-29/2007092903_01_0.html
検察審査会は公平とおもわれますか。 - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1140059431
ひょこむ::小嶋隆義のブログ - 検察の問題について
http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=141967
asahi.com(朝日新聞社):西松建設がらみ献金・パー券 森元首相も返却へ
http://www.asahi.com/special/09002/TKY200903050302.html
livedoorニュース:菅首相と小沢氏どちらが民主党代表(首相)として相応しいと思う?
http://research.news.livedoor.com/r/50410

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2 コメント

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衆愚政治 (ゆうさん)
2010-09-17 05:44:51
よーさん、お早うさんです。
民主主義はややもすると衆愚政治になりかねませんね。メディアは明らかに情報操作をしていると思います。機密費の恩恵を被っているのでしょうか。
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これからは・・・? (よーさん)
2010-09-18 11:00:41
ゆうさんお久しぶりです。
書き込み有り難う!
共産主義・社会主が崩壊してから大分の年数が経過しましたが、民主主義にも今、崩壊の危機が来ているようですね。
自由な競争を続けている限り、知恵のあるもの、財力のあるもの、知名度のあるもの、体力のあるものまた選挙などでは地盤のあるものと、それらのないものの格差や優劣は、どんどんと広がり、それは、今あらゆる分野での格差を生んでいる。
そのうち、取り残された人間の暴発を招き、それが、いつか、社会主義への革命と繋がってゆくかもしれないのでは・・などと思ったりもしています。
今まで日本の経済は優秀だが政治は、二流だ三流だといわれていたが、ここに来て、一番政治力が求められる時代に、歴代で最も政治力のなさそうな首相に頼らなくてはいけない日本、9月18日朝日新聞朝刊の天声人語に、”このところ、日本の先行きを「ジリ貧からドカ貧へ」と案じる声に良く出会う”・・と書いてあったが、政治や経済のことなど少しでもわかっている人達が今の日本を心配する気持ちは良く判る。
今の日本は、新聞にもあるように、開戦前のジリ貧論が台頭してきた状況とよく似ている。
小沢は民主党代表時代に民主党はまだ未成熟で今はまだ政権担当能力が備わっていないとして自民党と連合しようとさえし党内からの反発で空振りに終わっていた。そんなまだ今のところ未成熟な民主党が、政権与党としてやってゆくには、党内での小さな思想上の問題や、好き嫌いは横に置き、力のあり物を中心に挙党体制でやってゆかなければいけないのに、民意を意識する余り、挙党体制どころか、脱小沢色を鮮明にし、小沢グループを党内野党的立場に追い込んでおきながら、ねじれ国会を乗り切れるなどとは到底思えない。
これでは、いずれ、民主党は分裂することになるだろうと思います。このようなことをしていると、日本はジリ貧どころかドカ貧となり、世界の中で取り残されてゆくことになってゆくでしょうね。
日本国民にまだまだ悲壮感を感じていない人が多いことを不思議に思います。
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