今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

世界計量記念日(World Metrology Day)

2006-05-20 | 記念日
今日(5月20日)は「世界計量記念日(World Metrology Day)」
メートル条約は度量衡の国際的な統一を目的として、1875年5月20日に成立した条約である。14ヶ条の条約本文と附録規定から成る。当時、17ヶ国の代表によりフランス・パリで締結された。この「メートル条約」締結125周年を記念して2000(平成12)年から実施。現在の条約加盟国は51ヶ国。
1875年にメートルに関する国際条約が締結され世界的に採用の統一がはかられ、世界各国がこれを採用。日本も1886(明治19)年に、この条約に加入した。しかし、その後も、日本では尺貫法とメートル法の併用が続いていたが、1921(大正10)年、改正「度量衡法」が公布され、法律によりメートル法を使用することが定められた。
この計量に関する記念日としては、他に、 11月1日 の「計量記念日」(「(旧)計量記念日」 6月7日)、4月11日の「メートル法公布記念日」などがある。
そして、この記念日については、私の過去ブログ今日(4月11日)は、「メートル法公布記念日」でも、触れたので、興味のある方は、見てください。
今日は、メートルなどの長さのことではなく、重量の話しを書いてみよう。ご承知のように、メートル法では、一辺の長さが10センチメートルの立方体を「1リットル」と定めた。
「1キログラム」は、その1リットルの水(セ氏3.98℃)の重さである。温度まで決められているのは、物質は温度によって密度が変わるから。水の場合、セ氏3.98℃で密度がもっとも大きくなる。温度を決めておかないと、同じ体積でも重さに差が出るという訳。そして、この「重さ」は、地球の重力とも関係がある。重力は、地球上ならどこでも同じではなく、実は緯度によって違う。この重力が一番重いのは、南極と北極であり、赤道にいくと自転の影響で軽くなる。南北に長い日本でも、地域によって重力に差がある。その為、体重計等の「はかり」は、地域ごとに調節するよう、法律でさだめられている。その基準は、重力が「9.800」の福島県だそうである。重力の違いを調節しないと、例えば、福島で体重50キログラムの人は、青森県で測るとその体重50.015キログラムになるというわけである。しかし、あらゆる物体の重さは、通常質量というが、この質量は物体の固有の量であり、環境や測定方法には依存するものではない。
重力単位系というものは、基本単位として質量の単位の代わりに重量(力)の単位を含む単位系のことである。人間の意識としては「重さ」というと、物体の重量測定のことを連想しがちである。荷物を担いで重量が大きい、と感じるとき、これは実はその荷物に働いている地球の重力を感じているのである。この時荷物の重量( W)は地表での重力加速度( g )と関係づけられる。つまり、重量と質量は比例するが、重量は重力加速度に依存するので、地理的位置によって変わってしまうのである。このことは、同じ物体でも海抜の高いところのほうが地球の中心から離れているので重量が小さい。また、地質が高密度な地域と低密度な地域でも微妙に重量が異なるのである。普段我々が秤で重さを測るとき使う単位はkgであるが、これは実は地表での重力加速度を基準にした重さの単位で、キログラム重(kgw)という単位である。測る場所によって重量が小さくなってしまうが質量が減少したわけではないのである。重量の単位は本来はN(ニュートン)である。
今、宇宙開発競争が行われているが、この宇宙で人間が生活し、生きてゆく上で最も解決しなければならないのが、重力である。地球上では、地球の重力により、質量のあるものは地上に落下するが、宇宙ではあらゆる方向にものすごいスピードで飛び回っている。また地球の重力は、電磁場を築き、大気やオゾンと共に、危険な太陽放射物の進入を食い止めている。先にも述べたように、質量はどんな環境でも変化しないが、重量は変化する。一般に無重力というのは、正確には無重量状態のことを指す。月の重力は地球の6分の1といわれている。また、宇宙ステーションでも重力は存在しており、存在しているから、宇宙ステーションは地球の周りを回っているのだそうが、実はこれは、落下しているのだそうある。地球の重力により落下するとき、垂直方向以外に速度を持たなければ真っ直ぐ地球の中心に向かって落ちるのだが、ある方向へ速度があれば、そちらの方向に落下地点がずれる。その速度が速ければ速いほど落下地点は真っ直ぐに落下した地点より遠ざかる。地球は球であるため、離れて行くとついには地球外に落下することになる。その速度を調整すると、地球に落下せず、地球の周りを回り続ける。だから、重力は存在するし、質量もある。重量だけがなくなるというわけなのだそうである。 難しい話は、省略するが、スペースシャトルの中で、なぜ重量を感じなくなるかというと、宇宙船も、人間も、その中の全ての物が一緒に落下しているからで、お互いの相対速度が0であれば、重さを感じないだけなのだそうだ。
もう一つ、重力と関係するものに。浮力がある。水中では同じ質量でも体が軽くなる。つまり、浮力による質量の相殺で、一種の無重量状態になるのである。 最近は、水の浮力を利用したリハビリプールなどが流行っているよね。
ところで、先ほど、地球の重力は、電磁場を築き、大気やオゾンと共に、危険な太陽放射物の進入を食い止めていると書いたよね。
詳しいことは、ここのホームページの「12.地球は巨大な磁石」 のところを見られると良いが、人間も含め地球上のあらゆる生物は地球に誕生以来、地磁気の影響を受けて生存環境が守られてきた。従って、人間も含めた生物が、この磁気圏、すなわち地磁気に適応した身体メカニズムを備えているといえるだろう。
ところで、人が死ぬと、体重が軽くなると云う話を知ってる・・・?。「21グラム」と言う映画があり、この映画の題名は、「人が死ぬと21グラム体重が軽くなる」ことからきているのだそうだ。そして、それは、人間の”魂が抜けた”からだ・・・などと、結構、ネットで話題になっている。しかし、アメリカで2000人の臨終に立ち会って、患者を体重計のついたベッドに乗せて臨終前後の体重を正確に計ると、人間が死ぬと生前の体重より軽くなる事が証明されているそうだ。もし、減ったものが「魂」でなかったら、それは、いったい何の重さなのだろうか?
それが、どうも、先ほど述べた、地球の「地磁気」と関係があるらしい。つまり、全ての人間は、生きている間「地磁気」を特有しており、その身体が機能しなくなったとき、「地磁気」が離れていくという。霊が多く目撃される場所など、いわゆる心霊スポットと言われている場所は強力な磁場になっている事がわかったそうだ。興味のある方は、以下参考の日本テレビ特命リサーチ200Xの噂の真相解明ファイルリサーチ報告の「六甲山で多発する怪奇現象の謎を追え前編,後編を覗いて見るとよい。
地磁気の影響を受けたものは地磁気のないものより、重力があり、地磁気が抜けると軽くはなる。他の霊などを研究している人にも、霊と地磁気の影響があるらしいことを言っており、その意味では、人間が死んで魂が抜けると「魂」の分だけ体重は軽くなることになるがね~?。
リサーチ報告にある、神戸・六甲山の心霊スポットが一体どこなのかは知らないが、「メリーさんの館」と言われているところではないかなどともいわれているが・・・ここがどこのことか正確な処はわからない。
因みに、経済産業省・計量記念日組織委員会の共催により、「2006計量記念日全国大会」が、11月1日に開催される予定で、計量記念日組織委員会では、今年度も一般消費者への計量教育と情報提供の拡大を図るべく、昨年度に引き続き 「何でもはかってみようコンテスト」 及び 「計量啓発標語」 の募集を行っている由。皆様も面白い計量の話し応募してみては・・・。
(画像は、DVD映画「21グラム」。題名は、人が死ぬと21グラム体重が軽くなることからきているようです。)
参考:
計量記念日
http://www.nikkeishin.or.jp/kinenbi.html

メートル条約 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E6%9D%A1%E7%B4%84
重力単位系 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E5%8A%9B%E5%8D%98%E4%BD%8D%E7%B3%BB
ニュートン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3
慣性質量と重力質量
http://nkiso.u-tokai.ac.jp/phys/matsuura/lecture/general/materials/mass.htm
計量法
http://www.houko.com/00/01/H04/051.HTM
日本テレビ特命リサーチ200X/噂の真相解明ファイル/リサーチ報告
http://www.ntv.co.jp/FERC/index.html
Research Request No.0403 /六甲山で多発する怪奇現象の謎を追え! 前編
http://www.ntv.co.jp/FERC/research/index.html
Research Request No.0403(2002/03/10 報告)/六甲山で多発する怪奇現象の謎を追え! 後編
http://www.ntv.co.jp/FERC/research/20020310/f0403.html
映画: 21グラム-Pocket Warmer
http://blog.drecom.jp/atsushi_009/archive/258
スペクトクルアセニアム/知の現代
第24回 電磁力と重力の接点(1)第25回 電磁力と重力の接点(2)第26回 電磁力と重力の接点(3)を参照。
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/t2366/index.htm
メリーさんの館
http://www.geocities.jp/bowel_of_beelzebub/rokkou/merry.html
くらしと計量
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/keiryo/k-top.htm
人類・宇宙生活へ
http://hp.vector.co.jp/authors/VA018633/mna017.htm

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