真実を知りたい-NO2                  林 俊嶺

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泰緬鉄道俘虜収容所

2007年12月15日 | 国際政治

 元英国陸軍大尉アーネスト・ゴードンの「クワイ河収容所」(ちくま学
芸文庫)は、地獄でさえこれほどひどくはないと思われるような状況の中
で生を喪失した俘虜の世界に生を回復させ、人間の尊厳を取り戻す経緯を
ていねいに描いているが、一面では、泰緬鉄道敷設工事における日本軍の
残虐行為を、意図するかしないかにかかわらず明らかにする一冊となって
いる。
 ゴードンはアカデミー賞映画「戦場にかける橋」の原作小説を読んで、
収容所で起こったことを伝えたい衝動を感じたという。原作は根本的には
娯楽小説だというのである。そして、異国の地で死んでいった戦友のため
に、彼が体験したことを公にする責任を感じたというのである。日本軍が
いかに人権意識や法遵守の意識を欠いていたか思い知らされる。

コメント (2)
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