東京バレエ団 60周年祝祭ガラ「ダイヤモンド・セレブレーション」
「エチュード」
振付:ハラルド・ランダ―
音楽:カール・チェルニー/編曲:クヌドーゲ・リーサゲル
エトワール:秋山 瑛、宮川新大、池本祥真
白の舞踊手:中川美雪、長谷川琴音
以前見た時はお祭りモードでハイテンションだったような。
今日はそういうテンションは無い、
しかしそれゆえ、とても端正。
細かいところも緻密に詰めている。
秋山さんは美しく風格がある。
ギラギラと圧倒するのではなく、
柔らかな笑顔で場を支配。
ハイテクニックも自然な動き。
これ見よがしが似合う人もいるけれど、
秋山さんの個性で真ん中にいる、それがいい。
宮川さん池本さんが同格で並ぶのも贅沢だな。
パリオペではレパートリーから外れると発表されたときは
歓声が上がったとか。
それだけ体力的に厳しいらしく、
確かに以前東バで見たときは力の限りを尽くし、
みたいな雰囲気の場面もあった。
今日はそれもなく、
ラストに向けてジワジワと確実に盛り上がっていた。
楽しかった!!
カテコでしみじみ見たら、
ソリスト大投入だった。
これだけの駒があるから!
成り立つ!
自分の記録を見直したら、45周年のときも「エチュード」は一番最初で、
マラーホフガラのときは中盤。
最後に上演する方が少ない?
サラファーノフはもっと回っていた気がする。
なんとなく。
「ドリーム・タイム」
振付:イリ・キリアン
音楽:武満徹
沖香菜子、金子仁美、三雲友里加、宮川新大、岡崎隼也
明確にどこがとか言葉にできないんだけど、
とても好きな作品。
動きの美しさとか。
キリアンの動き、好き。
女性の衣装が微妙に色違い。
忘れがちだからメモ。
さきほど大活躍の宮川さんがIN。
雰囲気はガラッと変わっている。
「バクチIII」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:インドの伝統音楽
シャクティ:伝田陽美
シヴァ:柄本 弾
クリーク&ルジが基本な私には、
伝田さんは官能も神々しさも全く足りないんだけど、
伝田さんの個性を活かすならこの作品だよなあ、とも思う。
「私の見たい伝田さん」を堪能する。
弾くんは仁王像みたいでインドの神ではないけど神々しかった。
いままで見た中で一番良かった。
「スプリング・アンド・フォール」よりパ・ド・ドゥ*
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:アントニン・ドヴォルザーク
沖香菜子-秋元康臣
抜粋なのでダンサーは2人のみ。
甘やかなパ・ド・ドゥ。
こちらも、何度見ても面白い。
キリアン、ベジャール、ノイマイヤーを並べられる東バ。
レパートリー豊富。
「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル
上野水香
樋口祐輝、岡崎隼也、
生方隆之介、鳥海 創
生オケ「ボレロ」、
水香ちゃん中心の物語は特になく、
純粋に音の具現化。
音数が増えるとダンサーも増える。
水香ちゃんが音を操っているようで、
オケから音楽を引き出しているように見えた。
カテコは本日のダンサー、
およびユカリューシャはじめスタッフ。
指揮:イーゴリ・ドロノフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団OB
~上演時間~
「エチュード」
14:00-14:50
〈休憩 20分〉
ドリームタイム、バクチIII、スプリング・アンド・フォール
〈休憩 15分〉
ボレロ
16:10-16:30
会場内には海外公演ポスターがたくさん。
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