本日11時公演は阪急交通社貸切公演で、司会は達つかささん。
「組長の寿つかささんからご挨拶を」で場内から笑い声。
久々の姉妹共演でした。
左手薬指に指輪。
まなとは声は若々しいしシシィには弱いけど、
シシィ以外は虫けらと思うような
冷酷な人外の雰囲気はちゃんとある。
熱い時もあるけど、青い血が沸騰しているかんじで
人外の冷たさはいつもある。
貫禄もあるので王子でなくちゃんと帝王。
肩幅があり手のひらが大きいので、
麻路トートを思い出した。
腕の動かしかたなど所作も美しい。
みりおんは子供時代は溌剌だけど
下町オカンじゃなくて皇后の気品はある。
必死で生きていて、「死」の影が無いのが惜しい。
私の好みの「生と死の狭間」にいるシシィではない。
けど、なにかに駆り立てられるように一心不乱に進み続けるのは
「死」に絡め取られないとも考えられるかな。
歩みを止めたときに「死」に掴まったけど生き抜いたから後悔なし、みたいな?
だから「夜のボート」のインパクトが薄いのが残念だけど、
それが彼女のシシィだし。
息子に縋りつかれたときの、疲れ果てたような表情が印象的。
全体的にもうちょいはっきり経年変化がわかるといいかな。
二人ともポスターのイメージはいい意味で裏切られた。
真風は耐え役にハマっている。
歌も上手くなった!
メイちゃん時の壊滅状態から思うと胸熱。
歩き方などを含め経年変化もよく出てた。
フィナーレの主題歌ソロ銀橋渡りや男役群舞センターなど、
はっきりした2番手の位置に「立派になって」の感慨ひとしお。
前世紀からの伝統演目の2番手だと感激倍増だよね。
愛ちゃんは声はまだ軽いけど、
狂言回しとして芝居に入ってくるタイミングとかは上手いと思うな。
2幕冒頭は
「雨でジメジメ。南の島に行きたくなりますね。
もちろん阪急交通社で!
そこの綺麗なお姉さん、
パスポート写真じゃないから歯を出して笑って!」
ってかんじ。
ビジュアルと芝居の勘と押し出しはいいと思う。
動きも含めてもうちょい重くなるといいな。
(重厚にでは無く、軽すぎないように)
あっきールドルフは繊細。
フィナーレ4人の場面はずん固定なのね。
階段降りは役どおり。
せーこが以外と高音が弱い?
あおいちゃんも思っていたより高音が弱かったな。
歌の人でも難しいんだな。
存在感は、、、ゆらさんが演じた役だとね、、、
まどかちゃん子ルド可愛い。綺麗なソプラノ。
うららマダムは本人比で歌は悪くないという程度で
歌も芝居も含めて弱い。
踊れればマデレーネに入れたのかな。
もんちヴィンディッシュは狂気不足。
群舞の振付が少し変わった?
俺を震わせるで黒天使が震えていないような?
前にも書いたけど、10人が5:5だったり4:6だったり
いろんなフォーメーションになるのが好き。
皇太子ルドルフ@酒場で、
黒天使がセットの上に立っていて、
それがセリ下がるところがすごく好き。
終演後。
こたつが「ウィーンに行かれたそうですがおすすめの場所は?」と問い、
まなたの答えは
「(芝居にも出てくる)アウグスティン教会やシェーンブルン宮殿もいいですが、
街全体が『エリザベート』の世界観、全部素敵です。
ぜひいらしてください、もちろん阪急交通社で!」
さらには、旅行に行くなら阪急交通社、宝塚は宙組をよろしくお願いします、とも
今回の演出は小柳ちゃん。
指揮が通しで御崎先生なこともあり、全体的にサクッと進む。
そのかわり2幕通しての時代やエネルギーの流れが切れるときがあるような?
イケコ版より場面の繋がりが弱く耽美さも欠ける。
全体的に地味になった中村B版よりはいいけど。
同じ台本でも雰囲気が変わるんだね。
公演デザート。
「最後のダンゴは俺のもの♪」(410円)
チョコレートプリンに、あんずジャム、ホイップクリームをのせ、
チョコスプレーでコーティングした白玉団子をトッピング。
セルフィーユを添えて・・・
白と黒のデザートをお楽しみください。
とにかく駄洒落が素晴らしい!
ネタ合わせの白玉はハズレ率が高いけど
さすがチョコは万能。
白玉が柔らかい状態ならそんなに違和感は無いかも。
チョコプリンが甘さ抑えめの軽めなので、
ベストマッチではないけどミスマッチでもない。
家を出るときなんか忘れたと思ったら、
オペラグラス!
電車に乗る頃に気付いた。
家に取りに戻る時間はなかったけど、
早めに気づいたから劇場入口の通り道で借りられました。
東京文化会館5階で着席した後に気がつくよりマシだ!
宙組オペラグラス。
私のオペラグラスよりよく見えたかも。