Dinning BAR KEN 外観
屋外の電子掲示板
シャッターには超拡大カラーコピーのポスター
本日の内容告知板
オープニングアクト有りか。
予定の電車には乗って帰りたいので
小山さんのソロが全部聴ければ、と、それだけを願う。
18時半開場。
ソフトドリンクはドリンクバー(1000円)のみ。
前方にソファ席。
段上がりに小さいテーブルと椅子が2列、
その後ろに大テーブルだったかな。
後ろのテーブルは関係者席っぽいかんじ。
若いお客さんは地元の方々でOAと田澤さんのファンみたい。
きっちり綺麗に美しく化粧したお姉様方はChestのファン。
地元ファンより二回り上で観光疲れで臨む我々。
小山さん、いろいろごめんなさい。
出易さを考え段上がり2列目端に座りました。
19時を少し過ぎて開演。
OAはドラム、ギター、ベースの3人でロックのインスト。
大盛り上がり。
Chestのお二人も軽快なトークを入れ盛り上がる。
田澤さんはドラムの奥田さんにスティングが入り
こちらもロックテイストで大盛り上がり。
どれも楽しく聞きつつも、
アコギ一本で一人の小山さんは
年齢も含めて完全アウェイだよなあ。
関係者席はすでに打ち上げ状態。
賑やかなお喋りに大きな笑い声。
少し不安になるけど、
完全アウェイもレアだし、まあ、いいか。
(本当に、ひどいファンでごめんなさい)
紫のシャツ(目を凝らすと黒の縦ストライプが入っているんだっけ?)で小山さん登場。
「本日のトリ」と言って笑う。
1曲目は「夕陽に泣きたい」
緊張が滲んだ歌声。
初めましてのお客様にはとっつきやすそうで良い選曲だと思う。
前方席の若い方々もいくつか心に留まるフレーズがあったみたいで
しゃっきりした姿勢になる人が何人か。
MC。
佐野は始めて。
Chestに誘われた。
歌いたい曲は120曲ぐらい有るけど(←受けた)
厳選して歌います。
2曲目は「光が降る」
だんだん落ち着いてきたみたい。
光りがキラキラ降り注ぐ光景が目に浮かぶ。
なんとなくだけど、前方席組の心は掴んだみたい。
曲に引き込まれているのがわかる。
後方席はまだ賑々しい。
3曲目は「ハヤブサよ」
歌に入る前に簡単にできた経緯を説明。
この曲の途中から、
なんでかはわからないけど、
後方席がステージに集中しはじめた。
なんというのか、
後ろの空気が、ステージ側にに引っ張られているかんじ。
私自身は何回も聴いてきた曲なので、
正直なところ、この曲のどこが
彼らの琴線に触れたかはわからない。
けど、嬉しいことだ。
曲が終わり簡単にMC。
初めての佐野なのですごくテンションが上がっている。
ツアーに出るとB級グルメを食べる。
佐野ではいもフライを食べた。
すげー美味い!!
今日はいろんな人に差し入れをもらった。
ミュージシャンを甘やかせすぎ。
みんなが親切で本当に嬉しいです。
4曲目は「パパの叙事詩」
これは若い人向きでは無いんじゃない?
自分が親の立場、あるいはその年齢にならないとわかりづらいんじゃない?
この選曲は失敗じゃあ・・・。
せっかく良い雰囲気になってきたのに。
しかし、それは杞憂でした。
MCの地元ネタで掴んだこともあり
曲が始まると後方席のお喋りはやみ
明らかに曲を真剣に聴いている雰囲気が伝わってきた。
静かな客席に響く歌。
悪い表現で申し訳ないけど
小山さんが歌で客を屈服させた。
(しかもバラードで!)
その瞬間に立ち会えた。
今日ここまで来て、良かった。
曲が終わると後方席の女性が
「先生みたい」と呟いた。
ん?説教臭かった??
と思ったら、
「あんな音、出せない」みたいなことを言っていた。
先生とはギターの先生かな。
プロの技術を認めていただいたようで
ものすごく嬉しかった。
(私の気のせい、解釈違いならすいません)
そして5曲目は生声で「種の歌」
いつものライブのように
隅々まで歌が染み渡っていく。
一語一語、伝わっていく。
わずかな間に「聞きたい」という土壌を作り出したんだなあ。
完全アウェイからここまでの大逆転!
本当に素晴らしい!!
って、とこで、退出。
出るときに「天国のことを、、、」
と言っているのが聞こえたので
ここから10分聞いたらアウト!
帰れない!!
(佐野には泊まりたくないよ~。
泊まるぐらいなら行かないよ~。)
でも心残り無し!
実に素敵な時間でした。
気持ち良く歌ったり演奏したり、まではアマチュアで
自分の作品を意図したように
金を払った客に届けることをまで考えるのがプロなんだね。