コロナ禍のパリオペを追うドキュメンタリー。
劇場が閉鎖され、狭い場所でストレッチなどを続け、
ようやく劇場再開でレッスンやリハを重ね、
バヤ上演を待つばかり。
しかし初日寸前に再閉鎖、公演は配信のみに。
辛い出来事が続く中、
配信公演後にエトワールが誕生した。
その後、劇場はヌレエフ版ロミジュリで再開、
ここでもエトワールが誕生した。
42歳の定年がある彼らは、
コロナによって現役の時間が減らされる。
絶望に繋がる気持ちを引っ張る芸監オレリーの力強さよ!
いまパリオペを率いているのがオレリーで良かった。
新エトワールを日本で見られるかな?
偶然か、意図してか、
閉鎖前も再開後も、
演目はヌレエフ版なんだ。
ちょい前まではコンテ主流で、
こういうご時世なら録音の少人数コンテの方が上演しやすいだろうに。
いまパリオペに求められるのは古典全幕なのかな。
オケへの仕事提供も含めて。
フランスのドキュメンタリーのわりには話に起伏があり見やすかった。
ダンサーは、踊るということは自身のエネルギーの解放であること、
劇場の観客とは、共に舞台を作るということ、
あたりも明確に出ていた。
私たち、求められているんだあ。
そうかあ。
ありがとう。
マチューもすっかり貫禄がついて。
ドミニクに手を引かれていた小さな男の子が、
こんなに立派になって!
感涙。
バヤでエトワールになった子はブロンズアイドル役で。
ヌレエフ版は全身塗りだから総裁と握手しようと思って、
あ、無理、から、肘をコッツン、だったのに、
オレリーはガバッとハグ!
祝福のコールドの子もハグ。
このときは衣装に触らないよう
肩のあたりをグッとしていたような。