【プログラム】
第一部
1)『海賊』第3幕よりオダリスク
音楽:A.アダン
振付:M.ルグリ
出演:ニキーシャ・フォゴ、ナターシャ・マイヤー、芝本梨花子
2)『ライモンダ』第1幕よりアダージョ
音楽:A.グラズノフ
振付:R.ヌレエフ
出演:ニーナ・ポラコワ、ヤコブ・フェイフェルリック
3)『I have been kissed by you…』
音楽:M.リヒター
振付:H.マルティン、P.d.バナ
出演:エレナ・マルティン、パトリック・ド・バナ
『…Inside the Labyrinth of solitude』
音楽:T.ヴィターリ
振付:P.d.バナ
出演:ジェロー・ウィリック
4)『ラ・フィユ・マルガルデ』
音楽:F.エロルド
振付:F.アシュトン
出演:ナターシャ・マイヤー、デニス・チェリェヴィチコ
5)『マニフィカト』より
音楽:J.S.バッハ(アニュス・デイ)
振付:J.ノイマイヤー(初演:シルヴィ・ギエム、マニュエル・ルグリ)
出演:ニーナ・トノリ、ヤコブ・フェイフェルリック
6)『じゃじゃ馬馴らし』
音楽:D.ショスタコーヴィチ
振付:J.C.マイヨー
出演:オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン
7)『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
音楽:P.I.チャイコフスキー
振付:G.バランシン
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ
8)『フェアウェル・ワルツ』
音楽:F.ショパン/ V.マルティノフ
振付:P.d.バナ
出演:イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ
第二部
9)『ローレンシア』よりパ・ド・シス
音楽:A.クレイン
振付:V.チャブキアーニ
出演:ニキーシャ・フォゴ、デニス・チェリェヴィチコ、ナターシャ・マイヤー、芝本梨花子、ジェームズ・ステファン、ジェロー・ウィリック
10)『Medea』
音楽:M.リヒター
振付:P.d.バナ
出演:エレナ・マルティン、パトリック・ド・バナ
11)『アルルの女』より
音楽:G.ビゼー
振付:R.プティ
出演:イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ
12)『Movements of the Soul』
音楽:バルバトューキ、K.ディクソン、M.スタイン
振付:ニキーシャ・フォゴ
出演:ニキーシャ・フォゴ
13)『Murmuration』より
音楽:E.ボッソ
振付:E.リアン
出演:ニーナ・ポラコワ、ヤコブ・フェイフェルリック、ジェームズ・ステファン
14)『海賊』第2幕よりアダージョ
音楽:L.ドリーブ
振付:M.ルグリ
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ
15)『グラン・パ・クラシック』
音楽:F.オーベール
振付:V.グゾフスキー
出演:オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン
16)『Moment』(世界初演)
音楽:J.S.バッハ/F.ブゾーニ
振付:N. ホレツナ
出演:マニュエル・ルグリ
ピアノ:滝澤志野
ゲランは美しかった。
「フェアウェル・ワルツ」、旅立つ女と見送る男、
別れ難いけど別れなければならない二人、で、
恋愛のドロドロは感じないし、
椿姫のようにあからさまな病気じゃないから、
女は死病で、覚悟を決めてホスピスに入るのかな、と思った。
「アルルの女」は怒涛のラストスパートがカット。
そこを見たかったんだけど、
いまのルグリには無理か。
ルグリのソロは、いまの彼にはここまでしか踊れないんだろうな、ってかんじ。
ルジも踊れなくなったにしても
カリスマ性を生かした信長は彼こそはの踊りだった。
幸運なんだな。
やっぱり、もう、ルグリは踊れないんだなあ。
まあ、そうだよね
ボリショイ組、ロイヤル組が圧巻。
わかっちゃいたけど、ロイヤル&ボリショイと他に差がありすぎた。
物語枠、技術枠を一幕、二幕で交代。
スミルノワが脚の強さも体型もボリショイらしくて眼福。
(ワガノワ出身だけどね)
懐古厨と言われても、
ニコラとジョゼがプルミエだった頃が私のパリ・オペラ座の基準。
ロシア系は根幹が変わらないけど、
パリ・オペはいま思うとヌレエフの時に古典に行き過ぎただけで、
現在のコンテ主流が本来の姿なのかもな。
ヌレエフ世代を見られた私は幸運だった。