出演者もツイートしてたけど、
歴史劇ではなく、創作盛りだくさん。
その意図を見ながら考えていたけど、
鎖国からペリー来航をきっかけに開国、さらには近代化、
という流れが掴めない外国人が、
こんなかんじなら納得できる、という話ではないかと。
司馬遼を読み込んでいる日本人でも、
鎖国をしていて無理やり開国させられて尊皇攘夷とか言って外国人に襲いかかっていたのに、
植民地にならず外国人から武器を買って幕府を倒して
天皇制に議会を作ってロシア帝国に勝てるまでになったのは何故か?
と問われても明確に答えられないよね。
アメリカ人側からだと、なんというか、
この辺が落としどころ、みたいなかんじなのかな。
史実無視とかではなく、感覚的に腑に落ちる、みたいな。
アメリカ建国前からの政策だったのに、ね。
日本に理解がある外国人が作ると似るのか、
なんとなくベジャールのカブキを思い出した。
それ以上に、近いと思ったのか、年齢バレですが、
ディズニーランドの「ミート・ザ・ワールド」でした。
日本の歴史を外国人に説明するなら、みたいな。
戦乱がなく識字率が高かったとか、
最初に開国を迫ったアメリカが内戦で極東に手を出す余裕がなかったとか。
諸要素による幸運は結果論ね。
昼のジョン万でも思ったけど、
200年以上鎖国をしていたのに、
ペリーが来たら、「たった4杯で」なんて狂歌ができちゃうのって、
うまい表現が見つからないけど、なんかすごいな、と。
偉い、ではなく、状況への柔軟さ、みたいなことね。
アメリカ独立戦争は1775年〜1783年。
ベルばら原作でフェルゼンが参戦する話がありますよね。
日本では解体新書が発行された頃。
南北戦争は1861〜1865年。
新選組の創設が1863年。
日清戦争は約30年後。
ソンドハイムの曲は面白かった。
美しき不協和音。
少ないアンサンブルによる見事なハモリ。
ヤマコーをはじめ、役者の芝居も良かった。
コムちゃんの将軍が似合っていた。
まあ、日本人の「技術」への好奇心は異常だよね。
鉄砲の伝播力とかさ。
他所の国はその辺は階級が下の方の仕事と思い、
あまり関心を払わないらしいね。
日生劇場売店のリス。(撮影許可済)