白鳥を踊るダンサーを見るときに
××の、、、
例えば、クナコワの白鳥、とか
そんなふうに踊る人の名で見る(括る、カテゴライズする)んだけど、
ロバートキナは、ただたんに
「オデット」であり
「オディール」だった。
過不足無く、存在していた。
人って、こんな高みまで行けるんだなー。
いろんな白鳥(黒鳥)がいて、
誰が上とか下とかは無く、
それぞれに好き。
それでも、ロパートキナは
なんだか違う存在。
別格とか、そういうことじゃなく
作り上げた、が見えない、
ある意味、ダンサーの個性が強くない、
それゆえに、オデット(オディール)そのもの。
なんだか不思議な体験。
マリインスキーの伝統が結晶になったみたい。
コルスンツェフは
若者らしい無鉄砲さと行動力と純粋さがあった。
道化はよく飛びよく回り、
ロットバルトも素晴らしかった。
美術は良くも悪くも重厚で、
音も遅め。
それらをひっくるめて、マリインスキー。
細かく見れば、単純な技術面とか
群舞の揃い方とか、他のカンパニーの方が
優れているところがあるかもしれない。
それでも、伝統を積み重ねた「凄み」みたいのは
ここだから感じられる。
まさに、王道、なんだな。
主演が違うせいかもしれないけれど
前回見たときより、ずっとずっと感動した。
客席にも、いい意味での緊張感があった。
朝から風邪気味で、体調がいまひとつだったんだけど
最後まで引き込まれちゃいました。
やっぱ、マリインスキーはいいなあ!
もっと見たいけど、お金が無い・・・
プハチョフ兄を捜せ!にトライしたけど
5階L席からだと厳しかったです。
(出演者みな大きいから、踊りを見るだけなら充分なんだけど)
マズルカで、最初のソロを躍った人かな?
一番金髪っぽい人。
その次が丸顔で、
残り二人は、待ち時間上手が面長で
下手はヴィゴ似。
帽子を被っていると、
プハチョフ家の頭骨の形が隠れて
判別できないのよね!
スペインの男性の黒の踊りが
「エクセレント!」だった。
配役
オデット/オディール:ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子:ダニーラ・コルスンツェフ
王妃 (王子の母):エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師:ソスラン・クラーエフ
道化:グリゴーリー・ポポフ
悪魔ロットバルト:コンスタンチン・ズヴェレフ
王子の友人たち:ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/マクシム・ジュージン
小さな白鳥:
エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
大きな白鳥:
ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ/アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
2羽の白鳥:ダリア・ヴァスネツォーワ/オクサーナ・スコーリク
スペインの踊り:
アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ
イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
ナポリの踊り:ヤナ・セーリナ/マクシム・フレプトフ
ハンガリーの踊り:ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
マズルカ:
アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ/スヴェトラーナ・シプラトワ
ドミートリー・プィハチョーフ/カミーリ・ヤングラゾフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ
指揮:ボリス・グルージン
管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団