撓 の 読み方
ドウ ニュウ たわむ たわめる
折だめ の 撓 この字が出てこない
作業を考えると 字に納得がいきますけれど
薄い木地に切り目を入れて まげて形を作る作業だそうですので
仕上がりは とても軽いです
切り目の隙間には 補強のために 漆を塗りこまれるそうですが
木地の皮1まいで あの形を作られると思えば
職人さんの技術のすごさが 垣間見えます
なんとなく 梅の時期に使っておりますけれど
使うときに そういう 技術のお話とかすれば
生徒さんも 記憶に残ることでしょうね
千家歴代好物集の中で
淡々斎好みの棗の中で 随一と書かれています
本歌は
木地 飛来一閑
塗 宗哲
箱の蓋には 暗香浮動月黄昏
あんこうふどうつきこうこん
と書付されて 詩棗といわれているようです
棗に描かれていなくて
箱に詩が書いてあっても 詩棗なんですね
お家元さんの初釜で拝見したことがあります
大棗でした
うちのは中棗です