我が家の花暦、今回はキンモクセイです。芳香では存在感のある花ですが、花自体は見栄えがしません。ところで、我が家のボケが初めて、思いのほか大きな実をつけました。よく見ると、そのボケに山芋の蔓が巻きついていて、ムカゴが幾つか出来ていました。
さて、次回の連載ですが、「神田川橋めぐり」というタイトルにしました。神田川は井の頭池に発し、善福寺川、妙正寺川などを合流して隅田川に注ぐ、全長25kmの一級河川です。以前は、関口大洗堰までを神田上水、船河原橋までを江戸川、その下流を神田川と呼んでいましたが、現在は、全体を神田川と称するようになりました。
徳川家康は江戸入国に先立って、大久保藤五郎に上水を見たてさせましたが、これがのちに神田上水となったと言われています。神田上水は井の頭池から流れ、関口大洗堰で分かれて後楽園の背後を抜けて、万年樋と呼ばれる木の樋で神田川を渡っていました。神田上水は江戸時代を通じて利用されてきましたが、明治になると汚染が進んだため廃止され、近代水道へ変わることになりました。
神田川を取り上げているホームページの類は数多くあり、今さらという感もあります。今回の連載が、一味違うものに仕上がれば、よいのですが。夢七。