熊本、大分では今なお地震が続いていますが、それでも徐々に治まりつつあるようにも思われます。
一日も早く静まり、復興が進むことを祈っています。
正直、やはり物理的距離があるためか、こちらでは東日本大震災の時のような影響は全く無く、
日々が淡々とまるで何事も無かったかのように過ぎていきます。これでいいのだろうかと自問自答している私です。
娯楽系のテレビ番組の放送や芸能人の不適切な言葉やブログの内容への批判が高まっています。
私も今は不特定多数の方々に向けて旅行記など綴るのは不謹慎かと躊躇われ、綴る気が萎えています。
どうしたものでしょうか?
それでも敢えて批判覚悟で「ニュージーランドの山旅」、先へ進ませて頂きます。どうぞお許しください。
4月9日午前中ミルフォードトラックを歩き、午後はミルフォードサウンドのクルーズを楽しみました。
ミルフォードサウンド!サウンドとは英語で入り江の意味ですが、普通、川の水の氾濫で作られた入り江をいいます。
しかしミルフォードサウンドは川ではなく、氷河が削られてできた入り江です。
厳密にはサウンドではなくフィヨルド。本来ならばミルフォードフィヨルドと呼ばれなければならないのだそうです。
この入り江(タスマン海から15キロ続いている)の奥まったところにあるのがミルフォードトラックです。
1800年、あの有名なクック船長が周囲を航海した折、この入り江がここまで深いことには気付かず素通り。
確かに海に出た折振り返ってみましたが、突き出た岩壁に阻まれ入り組んでいて、入り江の入口が分りません。 。
その2年後、有名なアザラシ捕獲家ジョン、グローノ船長がタスマン海で嵐に遭遇、この入り江に逃げ込み、
偶然この深いフィヨルドを発見、彼の生まれ故郷のミルフォードヘーブンからこの名前がつけられたそうです。
近付くと奥に深く入り江が続きます。
フィヨルドクルーズは約1時間半、両岸には高い険しい山々、その美しいダイナミックな景観に圧倒されます。
中央の後ろの山(?)がマイターピーク。司教のかぶるマイター(冠)に似ていることから名づけられました。
日本で言うとさしずめ「烏帽子岳」というところでしょうか。
海面からそそり立つ山としては世界一とされている1682mの山です。
時折顔をのぞかせるアザラシ?オットセイ?
そして年間8mの降水量があり、一年の三分の二は雨が降ると言われている分水嶺の西側のこの地域。
滝の数は数え切れず、至る所から水がしみ流れ出て来るのだそうです。
滝にもそれぞれ名前がつけられ、そのいわれがありますが、省きます。
この日はそれほどでもありませんでしたが、雨降りが続くと小さな滝があちらこちらに出現するそうです。。
クルーズ船は日本では考えられないほどの至近距離まで滝に近づき、それでも観光客はデッキに出て写真をパチパチ。
夫もカメラが濡れるのを気にしながらもとりあえず数枚。その物凄い音と水量に圧倒され、怖いくらいです。
<スターリング滝 落差155m >
右下に人の顔が見えますでしょ?これぐらい近づきますから、水しぶきを浴びて大変!
いろいろな面で日本と違う光景を見ました。
滝への接近もそのひとつ、船長室へは出入り自由、子供たちが船長の椅子に座らせてもらいニコニコ。
ピースをして何枚も写真を撮ってもらっていました。
またこれは私は見ていないのですが、船の先端ではあの「タイタニック」のまねをして写真を撮っているカップルもいたそうです。
全て自己責任の国、日本では考えられない危険な、でも楽しい微笑ましい光景です。
この日の行程を全て終え、ホテルに戻る道すがら、どこもかしこも羊だらけ。
人間より羊の方が多いと言われているニュージーランド、頷けますね。
さして面白くもない旅の記録ですが、自分の思い出の為に暫くこの様なブログ記事となりますが、
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