今日こそは絶対に旅行の続きを!
もう既に本人が興ざめしていますので、決して面白い記事になるとは思えません。
山にご興味のない方はどうぞスルーして下さい。
記憶を辿りながら、簡単に記録として綴ります。写真は全て夫がコンデジで写したもの。
私はとても写真を撮る余裕はありませんでした。
9月12日、丸沼高原のペンションで迎えた朝、下界はまずまずのお天気です。でも山は?
しかし折角ここまで来たのだから、登れるところまで登りましょうと、ロープウェイで山頂駅へ。
栃木県と群馬県の境に聳える日光白根山は意外と思われるかもしれませんが、
関東以北では最高峰の山なのです。登った後で知りました。2578m!
私は尾瀬燧ケ岳が関東以北最高峰とばかり思っていました。
そんな山の頂に立てたなんて私ってすご~いでしょ?えっ?たいしたことないって?
そうですね、ロープウェイを利用し、比較的簡単に登れる百名山として人気がありますもの。
でも私には簡単どころか、とても厳しい大変な山でした。
山頂駅から南側のルートを七色平分岐をとおり白根山山頂を往復します。
七色平分岐までは緩やかな上りで道も歩きやすく私でもルンルン。
七色平分岐からが本格的な山道になります。
相変わらず次から次へと抜かれながらも、のんびりと登っていきました。
ノンビリは良いのですが、ただひとつ気がかりな問題がありました。
それはロープウェイ下り最終が4時半ということです。
これに間に合わないと更に1時間半かけて歩いて下らなければなりません。
それだけは避けたかったのでしょう、途中でスマホで写真を撮ろうとしている私に、
「写真なんか撮ってないで先を急がないと」という、優しくではありますが、ややいらだった夫の声。
展望の効かない山道を、私は私なり一生懸命歩いていました。
それに相当くたびれ、ばてていましたので、あまり楽しくなかったのです。
「私はもうここまででいい。景色も何も見えないのだから」と、そこでストライキ!
丁度森林限界を超えてガレ場を登っているときでした。遥か彼方に山頂が望めました。あ~まだまだ!
「貴方だけ登って、写真撮ってきてくれればいいいわ。私はここで待ってるから」
「そんなこと言わずに、もう少しだから頑張れ!」と夫。
「だって最終のロープウェイに間に合わない間に合わないって貴方煩いんだもの。もう嫌!」
すったもんだ押し問答の末、夫は一人で私に背を向けて登り始めました。
でもすぐに戻ってきて、「後300mだ。行けるよ。行こう!」と。
重たい腰を上げて私はまた歩き始めました。一歩一歩!ガレ場の次は険しい岩場です。
何とかそれもクリアーしやっと山頂へ。当たり一面霧に覆われ展望はゼロでした。
しかしやはり頂きに立てた達成感は大きく、諦めず登ってきて良かったと満足感に浸りました。
さて下りは同じルートを降りますが、これがまたまた大変で、恐怖の連続でした。
岩場で1回、ガレ場で1回転び、岩場での転倒は膝を打ち、山ズボンが鍵状に裂けてしまいました。
夫に助けられ、怪我はしませんでしたが、夫がいなかったら頭を打っていたかも?
苔が美しい!
どうしてここまでして私は山に行くのでしょう。自問自答してしまいます。答えは出ません。
恐怖やストレスは老化を早めます。私って健康でありたいと始めた山で健康を害しているのでは?
私には夫と一緒の登山はオーバーワークでは?と時々ふと思います。
高い展望の効く山に憧れますが、もう無理かな~。
最近山に登るたびにそんなことばかり考えます。私って本当に山登り好きなのかな~?
休息、ランチタイムを含めて7時間の行程でした。勿論最終のロープウェイには間に合いました。
山で見かけたお花です。
<ハクサンフウロウ>
<トリカブト>
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