今日は朝から☂。毎週楽しみにしているグランドゴルフは中止です。残念!
昨日は月一の朗読の会で、今年から参加させてもらっています。
7~8人のグループで、講師の指導を受けながら、一つの作品を読みまわしていきます。
高齢者になると、滑舌も衰え、発音も曖昧になり、聞き取りにくくなります。
我が家でも夫婦間でお互い滑舌が悪く、耳が遠くなったこともあり、聞き間違いがよくあります。
そこで図書館での「絵本読み聞かせ」のボランティアが休止になっている今、
朗々と声を発し滑舌を良くする良い機会と思い、グループに入れていただきました。
昨日はその朗読の会の1年1回の発表会でした。
自分で朗読したい7~8分の小品を選び、講師と仲間に聞いてもらい、感想に耳を傾ける。
作品を選ぶ楽しみ、朗読する心地よさ、そして聞いてもらう喜び!
ささやかな楽しみ、喜びですが、安らぎと癒しの時の流れです。
今回私が選んだのは向田邦子さんのエッセイ「眠る盃」から「字のない葉書」。
戦争中の、向田家の一番下の妹と、いつも厳格でちょっぴり怖いお父さんのエピソードを綴った、
感動の実話で、彼女の作品の中でも特に愛され続けている作品です。
数年前絵本にもなり、また中学校の教科書にも掲載されているとのことです。
何度も練習し、朗読しながら、胸にこみ上げるものがありました。
朗読は発声された文によって聞く者にイメージや情念を思い起こさせるように
演じて読むことが大切だと言われています。
「絵本の読み聞かせ」は絵が中心で、絵から子供たちが自由にイメージを膨らませるため、
必要以上に演じることは求められません。
そこに朗読と絵本読み聞かせの違いがあるようです。
帰り際、お仲間のおひとりが私の朗読に涙がこぼれたと仰ってくださいました。
嬉しかったです。
できれば一人でも多くの方に読んでさしあげたい、読んでほしいと思う一冊です。