2泊3日の短い旅行でしたが、夫婦で入念な計画をたて遂行、この日が最後です。
お天気は最終日が一番よく、土曜日ということもあり、吉野や奈良市内は大変な混み様であろうと予想しながら、
私たちは奈良市内から少し離れ、西の京、唐招提寺、薬師寺、平城宮跡を訪れました。
路線バス、近鉄電車、そして歩きで効率よく巡ります。
朝食後、チェックアウト、ホテルに荷物を預かっていただき、バスで西の京を目指しました。
吉野、奈良公園とは違い、土曜日にも関わらず、とても静かなエリアで、心からほっとし癒されました。
まず薬師寺に向かいましたが、開門は9時、そこでやや引き返し8時半開門の唐招提寺から。
唐招提寺も薬師寺も最初訪れたのは中学生時代の修学旅行、2度目は夫が大阪に単身赴任中。
かれれこれ25年ぐらい前になるでしょうか。
唐招提寺といえば、井上靖の「天平の甍」!確か中学3年の国語の教科書に一部抜粋で載っていて、
とても印象に残り、その後読んだ記憶がありますが、あまりよく覚えていません。
こちらが井上靖が天平の甍と称した金堂の飾り物 し尾(”し”が変換できません)。
今ある甍は平成の大改修の折、新しく作られたもので、本物は唐招提寺内で保管されているそうです。
唐招提寺をこの歳で3度めの訪問をした今、その本を手にし、どんな感慨になるでしょう。
また読んでみたくなりました。早速図書館に予約しました。
国宝の仏像がずらりと並ぶ金堂はどっしりとした古色蒼然、天平時代の姿を今に伝える建造物です。
中には千手観音、本尊の廬舎那仏、薬師如来。残念ながら撮影禁止。
中でも千手観音菩薩立像は有名で圧倒されます。実際は現在の手は953本だそうです。
本当に953本あるのかしら?数えてみたくなります。
観音様の手には数々の持ち物!それらは人々の願いを叶えるための道具とされています。
ひとつでも分かればと思ったのですが、堂内は暗いこともあり、よく確認できませんでした。
昔の人はすごいな~!こんなものを作り上げてしまうのですから。
<某サイトからお借りしました>
手前に少し写っているのが金堂、奥に見えるのが講堂で、こちらも奈良らしいというか落ち着いた建造物です。
講堂の堂内に、千手観音立像の保存修理の様子が展示されていました。
修理の際には腕を一本一本外すのだそうで、大変な技術と時間を要する大変な作業ですね。
唐招提寺境内はとても静かで苔むしたお庭もあり、しっとりとこころ癒される空間でした。
↑<唐招提寺を創建された鑑真大和上が埋葬されている御廟>
静寂の境内
今回で旅行記を終わらせるつもりでしたが、できませんでした。
自分のための備忘録ですので、ご興味のない方はどうぞスルーしてくださいね。
次回は薬師寺、平城京跡、今回の旅行のまとめとなります。
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