大雁塔は西安市の南4キロにある。
唐の三代目の高宗李治が皇太子のとき、
生母文徳皇后の冥福を祈り648年に建てた慈恩寺の境内に立つ塔で、
西安のシンボルである。
当時の規模はかなり大きかっらしいが、
唐代末期に戦乱のため焼き払われ、
現存するのは当時の十分の一に過ぎない。
652年にインドから帰った玄奘三蔵法師の願いにより、
境内に大雁塔を建て経典を保存することになった。
『西遊記』は唐の玄奘三蔵法師が、
孫悟空、猪八戒、沙悟浄を供に、
さまざまの苦難にあいながら天竺(インド)へ行って
仏典を持ってかえってくるお話です。
あしかけ17年の旅を終え、
多くの経典を持ちかえった玄奘は、
皇帝の庇護のもと多数の仏典を
インドのサンスクリット語から翻訳しました。
そしてこの「西遊記」こそまたゴダイゴが
この世にブレイクしたときの彼らの3枚目の
公式アルバムのタイトルです。
この三蔵法師にゆかりのある地にたどりついたのも
何かの縁かもしれません。
その三蔵法師の像の前に自分が立っています。
そしてゴダイゴの「西遊記」を
イヤーフォンの中で静かに流しはじめます。
この日本のゴダイゴというロックグループが
かつて1970年代の後半にこの「西遊記」の曲で
日本で爆発的な人気を有したということを
三蔵法師への「報告」が「供養」にもなると
決めつけてもう気持ちは最高、
まずはBirth of Odyssey から流し始めたとたん
すぐボリョームをアップ Monkey Magicが始まって
もう体は曲にあわせて踊り出しそうです、
シャッフルにしていたのですが、
次にWe are heading out west to Indiaが
そのあとも心憎い順番で曲が繋がっていき、
もう気持ちは最高潮です。
このシチュエーションでこれらの曲が次々と流れ、
そのまま後ろの慈恩寺の境内にそびえ立つ大雁塔に向かい
64mの塔の階段を上りつめたまさしくその瞬間、
何とガンダーラのイントロが流れはじめました、
タイミングが良すぎるとはこのことでしょうか
もう何かに取り付かれているような気持になりました。
仏教には3,200もの経典があるといわれます、
原典は古代インド語のサンスクリット語です。
これらのいくつかのお経を漢字に翻訳したのが、
中国の僧 玄奘三蔵です。
70年代後半、ゴダイゴは私たちに一体何を運び
残してくれたのでしょうか?
その答えは皆さんのこころの中にあります。