この前の週末に観光に出かけた
路線バスにのり西安の郊外から約一時間走った
自然公園みたいなところ
日本語で該当する漢字がないようなので漢字表記ができないのだが
Cui Hua Shanと発音する山だった。
途中郊外の風景が昔の中国の雰囲気が残っていて懐かしかった。
西安市内からは山は全く見えないので、久々に山をみて気分はいい。
今日は自然の風景のなかでゆっくりゴダイゴを聞きながら
草の上で昼寝でもしながら
のんびりと一日を過ごす計画が頭に浮かぶ。
今日は思いっきりボケっとすごすぞーと思いながら
山門をくぐり公園の中に足を進める、
するとすぐ人工のダムが目に付いた。
階段を登れば湖面が見えるようだ、ゆっくりと歩をすすめ階段を登っていく。
思ったより小さな湖だった、というより池に近いサイズ。
見渡すとまだ階段が上に続いている
ぐるっと回ってこようかなと
つい軽い気持ちでまた階段を上り始めたが
なかなか平地に出てこない、
息は切れるし、しんどいやらで、
20-30段ほど登ると休憩しないとぶっ倒れそうだ。
足取りも重い、やはり歳だ。
まわりの若い兄ちゃんや姉ちゃんたちの足取りは軽い、
しかしやはりしんどそうな表情なのは皆同じ。
延々とその状態がくりかえされていき
ボケーとするどころか人が通れる
階段しかなく脇にそれて休憩するような場所もほとんどなく
なんだかんだで人の流れに乗っては登り、
また乗っては登りで、
まさしくこれは登山と
呼ぶべき行動になっていることに気づく。
決して登山に来たわけじゃなく、
自然のなかでただのんびりボケーっと過ごしたかっただけなのに
大きく計画が狂ってしまった。
山頂に近づくにつれ登山道である階段は大渋滞、
腰掛ける場所もなく立ったまま
人が動き出すのをひたすら待つ、
いやーでも遂に頂上まで登ってしまいましたよ、
我ながら良く頑張りました。
そのあともうこんな人が多いところは嫌とばかりに
すぐ山を下り始めたが、
その下りのまた長いこと。
こんなところまでよく登ったものだと再び自分に感心する。
勿論それなりに風景も楽しめた登山になったわけだけど、
下りは少々足が痛くなり始めていた。
ようやくバス乗り場につくと予想はしていたが
大勢の人がバスをまっている。
しかしちゃんと列んで待っているので感心感心(スマイル)
2時間以上待ってようやくバスに乗れたのは
午後6時過ぎ、ここでひと波乱があった、
私がバスへ乗り込もうとしているときに
後ろからの連中が割り込んできたのだ、
その瞬間頭に血が上って腕で静止しようとしたが
その兄ちゃん私の腕を強引にふりはらい、
私に殴りかかってくるかという
状況になったが、
サーっとそのままバスに乗り込んでしまった。
中国では日常茶飯事の情景なのできっと何とも思ってないのだろう、
しかし私の頭の中ではもう戦闘体制、
脇腹に蹴りいれたろかと足が上がりもしないのに
そんな思いが頭をよぎる、
いけない興奮している。
バスに乗り込んでから
頭が少々冷やされて、
日本人がこんなところで問題をおこさなくて良かったと
反省した次第。
そのあと翌日からはもの凄い筋肉痛、
そして引き続いて中国へ来てから2度目の風邪をひいてしまった。
きっとバスの中で悪い菌をもらったのだろう
猛烈な頭痛で半日寝込んでしまった。
今日は職場に復帰したが、事務所からの帰り道にふと気がついた。
「あの筋肉痛が消えている」