中国でたまに冒険的な体験に出くわす。
典型的なのは2ヶ月に1度程度行っている散髪。
今年の旧正月、ひとり西安ですごしたのだが
毎日午後3時頃、部屋にいて退屈しはじめる時間帯から
街の探求に出かけた。
今日はアパートの南側のブロック、
次の日は東南のブロックといったふうに毎日順番にエリアを変え
そのブロックごとに通りに何があるか、
特にスーパー、クリーニング屋
ATMのある銀行、散髪屋、薬屋さん、
学校などをチェックするために歩きまくったものだ。
どうして学校?と思われるかたもいるだろう、
何故学校の位置をチェックしたかといえば、
学校には運動場、トラックなるものがあるので
もしジョギングするときに備えての場所のチェックであった。
小学校、中学校、大学など。
残念ながらゴダイゴのTシャツを羽織っての
ジョギングはまだ実現していないが。
そんな感じでアパートから歩いていける範囲内で
散髪屋さんを何件かみつけていたわけなのだが、
だが実際行くに際して、どこの店にいくか?を考えることになる。
出した結論は大きめの、雰囲気のよさそうなお店。
とにかく髪が伸びてきているので入ってみるしかない。
まだ中国へきて2ヶ月くらいしかたってない頃であり、
全くというほど中国語がわからなかった頃。
開き直って「Hair cut, hair cut」と英語で
通じているかどうかわからないが、
それしか言葉がでてこない、
とにかく中に案内され待合の椅子に腰掛ける。
そんな感じで西安での散髪体験が始まったわけだが、
中国、特にこの西安ではほっとくと
ほとんどスポーツ刈りにされてしまうという社会。
よって髪の長さについては意思表示しないと、
とんでもない髪型にされてしまう。
スポーツ刈りが似合うのであればそれはそれで問題ないのだが
私の場合は相当勇気が要る。
てなわけで、少なくても前髪だけは長めにしてくれと
英語であったり「長」という漢字を
中国語で発音するくらいのことしかできない。
散髪中は眼鏡を外しているので、
終わって眼鏡をかけるまでは自分の髪の長さがどうなっているかわからない
基本的にはいつも短めにされているのだが
実は今朝散髪に行ったのだが
今回は珍しく、言葉がよく通じたのか終わってみると全体的に長い
「ほとんど切ってないやないか」とも思ったが
そのあとの交渉を中国語でできるはずもなく
ただ一言「謝謝」と告げて金を払って帰ってきた。
散髪代といえば人民元で40元(約700円)払っているのだが、
最初会社のスタッフに告げると高いという、
普通は10-30元くらいということで
外国人だからふっかけられているのか思い、
あるとき「高い、少し安くしてくれへん?」と
へたな中国語で伝えたが、
価格表をみせてもらうとカットとシャンプーは
ちゃんと40元と記載してあった。
別に悪い店じゃなかったんだと安堵したものだが、
この中国での散髪、私の場合
ホント最後までおわってみないと自分の髪の毛
いったいどんな長さになっているかがわからないので
散髪の結果はその日の運の良し悪しの判断にしている。